卒業前に少しでも社会を体験させる

一般社団法人　ステキな音色研究所

菅野康広（かんのやすひろ）
講演家　セミナー主催　個別相談　

聞こえない子供を育て上げた経験から子育てに不安の方々の悩み解決

　こんばんは、菅野です！

ろう学校(現、聴覚支援学校)を卒業すると、いよいよ社会人です。ワクワク、ドキドキ！！どんな出会いがあるのか？社会とは何ぞや？期待と不安が入り混じり、はじめて覗く健聴者の世界。

では、親は・・・心配しかない。大丈夫か？会社に手話できる人いるといいけど・・などなど。心配が尽きません。僕は頭がハゲるほど心配しておりました。子供が何歳になろうと、子供は子供で親は勝手に心配しています。母親もいまだに僕を心配みたいです。

地元の手話サークルでろう者から色んな事を聞いていてそれらを参考にしていました。色んな事って何かというと、ろう児が学校を卒業してからどんな壁にぶつかるのか？などです。それらを聞いてその対策をしていたというか、少しでも参考にして頂ければ嬉しく思います。

僕が子供にしていた事、意識していたことは「健聴の世界を少しでも体験させる」です。理由は単純で、社会に出ると健聴者が圧倒的に多いからです。

今までは自宅とろう学校の往復、家族以外の健聴者と話したり、コミュニケーションを取る事がないからです。子供には大人、社会、言葉（手話）を知っている人が少ないという事。言葉で教えるではなく体験してもらう事を考えていたからです。ろう学校を卒業すると、心の準備が整う前に社会に放り込まれるろう児たち、そりゃーびっくりするでしょう。