本日、仕事で受け取れてなかった単行本をゲットして自分で久しぶりに読み返してみました。
最終巻は枠線と人物描画に使うペンを変えてみて個人的には納得のいく絵になったかなと思います。

少し昔話になりますが、このはたらく細胞BABYの連載の話をいただいたのは2018年のマドカちゃんの最終回の載る少し前になります。
前は少年誌で連載していて、アクションや動きのある漫画を描きたいと思ってましたが、マドカちゃん以降自分の漫画の方向性はそっちじゃ無いのかなと思っていました。はたらく細胞は抗原とのバトル描写があり、しかもBABYはキャラが子供という事で自分の絵柄の長所を出しつつもう描く事は無いかな…と思っていたバトルシーンも描けるという事で引き受けさせていただきました。

ただ、話作りはかなり大変で細胞の働きは決まっている中でどうやってドラマを差し込んでいくかに頭を悩ませ、各器官を人間社会の何に見立てて描くか…など心が折れそうな事が多々ありながらもなんとか無事に描ききる事ができて本当に良かったです。本来は5、6巻くらいまでのつもりで描いていたのですが、赤ちゃん特有の漫画に描けるネタがかなり厳しく、なりより僕自身かなり限界だったので4巻のネーム開始時に4巻で完結しようという事になりました。
この作品でTVCMや既刊重版など色んな初めてをたくさん経験させていただきました。もうこんなに注目される作品を僕が描ける事はきっとないでしょう…ありがとうはたらく細胞BABY!!

単行本にも書きましたが、この作品をお貸し下さった清水茜先生、シリアス編集部の方々、モーニング編集部の方々と、共に作品作りに力を貸して下さった担当編集と医療監修の橋本さんと白井さん、そしてスタッフ、そして漫画を応援して下さった方々本当にありがとうございました。

次はどのような形になるか分かりませんがお見かけした際はよろしくお願いします。