こんにちは。

第九話です。最初はコミックショーみたいですが最後付近はキツイ話かも。

 

 

 

サイバープロレス列伝!「闘魂ゲーム」

 

<第一部 幼少の記憶>

 

第9話  

 

ー「 博多から戦場へ! 」ー


 

東京方面で江田本と朝倉がプロレス記者会見に行こうとしている時、

 

鋼之剣心は、博多駅前ホテルのシャワールームで

漏らしたウンコを洗い流してた。

 

剣心「うんこを流したら、

  俺の体がまるで宝石の様に悶々と光を放っている。」💩💩💩💩

 

剣心「本来、俺はこうあるべき。」💩💩💩

 

剣心は、腕の筋肉を隆起させて眺めたり鏡に上半身を映してポーズをとる。

一方的に満足げではないが、目を細めてまるで筋肉を母のような存在であるかのよう

ややわざとらしく甘えた目で見ている。

 

そう。この筋肉は母から生まれた筋肉にして異論などない。

ただ、、鍛えただけ。

自分の思い通りに、好きなだけ、大汗かきながら、必死の形相で、、、

ただ、、鍛えただけ。

母さんありがとう。

 

剣心「鍛えすぎずに、まだ余地を残した感じの弱々しさをブレンドするのが良いし。

   これくらいの方が若々しい美しさを少し表現できているから良いし。」💩💩

 

筋肉に言葉はいらない。

何を言っているのか読者には理解できないだろう。

そもそも剣心もある意味において江田本や朝倉らと同レベルの脳筋そのものである。

つまり、

あんな部下にして、こんな先輩なのである。

 

 

よってこの様な感じで有るなら、

仕事を行うセクションにおいて、このユニットは大丈夫であろうか?

と不安になる。

 

でも、この不安こそが大きな仕事を成し遂げる燃料にもなり得る。

 

剣心はこの燃料の理論をしっかりと実践するべくユニットを結成している。

理由を述べたことはないが、理由はひとまず抜きにして、それは計画された事なのだ。


 

剣心「戦場となるのは裏S区だ。俺もウォーミングアップしないとな。」💩

 

暴走族の抗争の現場に取材で出向く訳だから

現地のすべての人間は身の危険をある程度予知しなければならない。

どんな 大惨事 が待ち受けているか知れたものではない。

 

だからこそ、体調を・・いや筋肉を万全の体制にしておかなければならないのだ。

できれば、少し動いて、

体全体の体温を上げて、

少し汗をかき始めている状態ぐらいが良いかもしれない。


 

剣心「よし!!!! 準備完了!!」( ̄+ー ̄)


 

汚れていた体を

↓💩💩💩💩

シャワーで洗い流す。

↓💩💩💩

心まで

↓💩💩

洗うだではない磨く!

↓💩

リフレッシュ完了!!


 

一応述べておくが、プロレス小説である。

ちゃんとプロレスは到来するしかし、

幼少の記憶編ではまだ時間がかかりそうだ。


 

剣心はシャワーを終えるとマスクを取り出した。

そのマスクは、目も口も見えないデザインであった。

 

剣心「このマスクで、納得してもらえるかなぁ・・・?あの人・・・。」

 

誰かに渡す予定で準備したお手製のマスクである。

そう!剣心はなんとプロレスのマスクまで作れるのである。

 

自分でも被ってみた。

 

似合う! 似合いすぎる!! このまま寝てもいい!!

 

江田本が、社員寮でマスクを被って寝ていると言う話をよく聞く。

同室の仁内君が朝起きると、横に寝ている江田本がプロレスのマスクを被ったまま寝ていたと

俺に悩みの相談を入れてきた。

 

変態すぎる・・・。

でも、彼は変態でいいのかもしれない。

 

何やら少し情緒不安定なところがあるし、別にきっちりする必要もない。

仕事だけしてくれてちゃんと能力を発揮してくれさえすれば、、、それでいい。

頑張れ応援しているぞ!!江田本!!

 

剣心「ちょっとマスク被ったままベッドに横になってみよう。」

 

剣心はベッドにドカドカと両手を広げて寝そべった。

天井を見上げる。

 

天井を見上げると、様々な過去の出来事を思い出し、今の自分を見つめなおしてみている。

 

過去に多くの失敗やミスで上司に怒られまくったこと、

たまにスクープを引き出して、話題の選手と食事に招かれ独占情報を獲得したこと、

質問したらレスラーに殴られたこと、

全てが今となっては楽しい。これからも楽しくなりたい。

 

今の自分なら、自分の楽しい人生に負けないくらい、読者を喜ばせるネタを発掘できる。

想像や創造するだけはなく、

今ある物に目を向けて、それをインスパイアなりイノベーションに結びつたりできる。

既にある物をそのまま読者に伝える。 新鮮なプロレスを! 新鮮な栄養を!!


 

明日、暴走族の抗争があるらしい。その情報を秘密裏に手に入れている。

なぜ情報が漏れたのか、剣心にはわからなかった。

 

剣心は、事前情報を入手したルートが不可解すぎて分からないものの

明らかに秘密裏に奇襲攻撃を行う様な感じの流れである事を聞かされた。

その話をしてくれたのは、明日参加する予定のプロレスラーである。

 

しかも、、、、そのレスラーは・・・。


 

剣心の携帯に電話がかかってくる。


 

剣心「はいもしもし。。あ!!ついに明日ですね。やるんですね!!!」

 

????「東スポの剣心さん、お久しぶりです。

しっかり取材しておいいてください。というか遠くから望遠で撮影してほしいです。

本当は違法なんですけど、、これは、、やらないとダメなんです。どうしても。」

 

剣心「やらないとだめな理由とは?なんですか? 教えてくれませんか?」


 

????「実はですね。脅威が迫っているんです。プロレス界に。」


 

剣心「えええ!!プロレス界に脅威が!!!!!! そそそそれは一体なんで?何が?ですかーー!」



 

プロレス界に脅威・・・

 

でも待てよ、そもそもプロの選手が素人の暴走族相手に戦うなんて、

そんな大問題となる事件。下手すれば業界全体が揺るいでしまう事態になる可能性だってある。

それじたいが緊急事態なのに、、、、それ自体がプロレス界への脅威にもなりうるのに・・・・。


 

????「剣心さん、実は、うちらは心臓が破けそうなぐらい今恐怖を感じています。

   自分の未来も消えてしまいそうなくらいの闇です。

    とても深く、とても長い間蓄積された暗黒の渦というか・・・」

 

剣心「!!!!!。」

 

剣心は絶句した。 

 

プロレスラーから、、、しかも花形レスラーからこんな言葉を聞くなんて、、

予想すらしてなかった事である。

 

もう、スクープ云々の比ではない。

メガトン級の何かを感じざるを得ない。


 

剣心「つまり、4代目タイガーマスクがプロとしてのリスクを背負ってまで行う仕事という事ですね。」


 

4代目タイガーマスク「剣心さん、仕事ならどんなに気が楽か・・・。

  リング上で死ねるならレスラーとして本望じゃないですか、

  でも、それでも・・僕らは死にたくなんかありませんし、絶対に死んではならないんです。」


 

剣心「はい、私も4代目さんやレスラー全員には死んでほしくはないと思っています。どんなことがあっても。」


 

4代目タイガーマスク「仕事ではないんです。しかしプロレス界を守るために、、、プロレス全体のレスラー生命として行くことになります。」

 

4代目タイガーマスク「そしてレスラー生命を守るために、、、人としての・・・・」


 

4代目タイガーマスクは、、、言葉に詰まった。

悲しいや恐怖を通り越して吹っ切れた状態であることが、剣心にはわかっていた。

なぜだろう。プロレスのインタビュー、プロレスの生観戦、レスラーとのプライベートでの交友。

それらの経験から、今回の4虎(4代目)の気持ちが強く伝わってきた。

恐怖に打ち勝ったのは、プロレス界の脅威を跳ね除ける為なのだ。その強い力をタイガーの言葉から聞き取れた。


 

4代目「僕も 人として命を落とす可能性があります。 しかもあの裏S区で。」


 

剣心は、全身の力が抜け、震えと同時に頭が真っ白になった。


 

 剣心、

 

スマホを

 

化膿している親指の痛い所に落とす。

 

ズゴーン!!!


 

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一方、剣心が4虎と電話している最中の同時刻


 

スーパータイガージム 博多支部では


 

タイガーマスク(佐山サトル)が林を鍛えていた。


 

佐山「戦う時は、アドレナリン大事だからね。修行だからわかるね。はい思いっきり蹴ってごらん!」

 

林は佐山が構えるキックミットに向けて、体重を乗せた思いけりを入れ込んでいく。

 

ミドルミドル・ハイ・ミドルソバット。

 

林が足に装着している緑色のレガースが弓のように扇状に唸り、

佐山が構えるキックミットを粉砕するようにドスンドスン!ドーーーん!!と音を立てる。


 

博多支部のエリート四天王の一人、林。

正人をいじめっ子から救った青年である。



 

佐山「ごめん、林くん、ちょっと俺。 今日は予定入ってて今から外出するから。」

 

「はい! わかりました。  あとは自主的にやっておき、、、」




 

佐山「あ、今日はハードにトレーニングしないでくれるかな?」

 

「はいわかりました。 基本トレだけして上がりますね。」

 

佐山は笑顔を見せた。


 

佐山「うん。明日は俺とスパーリングだから。今日は軽くね。

   ジム来たらすぐに試合形式の準備運動はしとくといい。」


 

「はい先生!!」

佐山「じゃ、明日ね。」


 

佐山は、はにかんだ爽やかな笑顔を見せると、左腕をピストルのように指を立てて軽くバイバイと手を振った。


 

林は、そんな佐山の背中を見送りながら動きを止めた。

 

「先生なんか、、、闘気が沢山、、式神の吹雪のように舞っているように見える・・・。」

 

林にしては珍しく独り言が出た。


 

そして、林は基本トレーニングを終え、帰路についた。

 

正人の家からそんなに離れておらず、裏S区も近い。

 

家に着くと、妹が出迎える。

 

林の妹「お兄ちゃん。おかえり。晩御飯はお兄ちゃんが好きなカレーライスだよ!❤️」

 

「マジ?ナイスやん!! 三倍食うぞ!!」


 

林は佐山のようにニッコリと笑う。

 

その時、テレビのニュースが流れた。


 

ニュース:「先ほど入った緊急ニュースです。」

 

ニュース:「プロレスラータイガーマスクである

  

      佐山聡さんが中洲の飲食店街を歩行中、

 

           何者かに刃物で刺され、

 

         大怪我をし病院に搬送されたそうです。」


 

林は、カレーを食べているスプーンをテーブルに落とす。


 

 ガチャーン。

 

無意識にも林はスプーンが落ちる様を完全に見切っている。

林の脳内ではこの状態のスプーンすらスローモーションに見える。

とはいえ、そこまでであった。

今回はキャッチするとをしなかった。珍しくそのままスプーンは落下。


 

「あぁ・・・せ・・先生が。 刺された・・・。」

 

林は全身が震え出した。





 

ニュース:「なお、命には別状は無いということですが、重症ということです。」

 

ニュース「なお、タイガーマスクこと佐山聡さんは、タイガーマスクの中でも初代のレジェンドであり、ジムの館長をしています。」

 

ニュース「これは大変なことになりましたね。お弟子さんたちも気が気でないでしょう。」


 

ニュース「 佐山聡さんが、刺された中洲の現場です。

 

        大勢の人が集まる中、刺された状態で数人の人間と戦って撃退したそうですが、

 

     佐山さんを刺した人物のみは、佐山さんの反撃を全て交わしていたそうです。

 

     しかも、、主犯と思われる刺した人物は、現在逃走中です。」




 

林は、佐山聡が刺されたというニュースを見て

 

    その場に両手をついて崩れ落ちた。


 

「一体誰が・・・・。  まさか、、、、、、あの組織の奴らか???」




 

  は 涙と汗を流している。

 

 

  涙は 佐山が刺されて悔しい思い。




 

 そして、汗は。

 

      恐怖である。



 

ー第九話 完ー

 

 

 

 

最初は楽しい話とちょっと汚い話wでしたが。

とても大変なことになりましたね。

もう、その一言しか言えません。

 

さて次回は、どうなるでしょうか?

私にもわかりません。

そろそろ、大惨事の話の続きが迫ってきましたが、

佐山さん大丈夫でしょうか?

 

第10話は、佐山聡さんがメインです。

裏S区の大惨事が起こる前日付近の話で、

佐山さんが遭遇した事件、中洲での話になります。

それは今後につながる展開にはなります。

グレイト佐山聡!!悪を粉砕せよ!!!

 

ではまた\(^ω^)/