こんにちは。

自作小説です。

下手ですが、その辺はご了承願いますw

 

 

 

サイバープロレス列伝!「闘魂ゲーム」

<第一部 幼少の記憶>

第八話  

ー「 遠方より来たる者その2  遠方だらけ。 」ー

 

鋼之剣心は、

大きな話題となる記者会見を回避し

レスラーのスクープ記事を獲得するために

九州へ向かう飛行機に乗り込んでいた。

 

 

ーーーーー

 

飛行機に搭乗した「俺」は考え込む状況に陥った。

 

新たなスクープの獲得を得る為とは言え

無責任にも重要な仕事を代わりの者に任せてしまっている。

 

これで良かったのだろうか?

 

責任、正確性、効率などを重視した仕事は確かに喜ばれる。

しかしだからといって、それを行うことで大きなチャンスを逃す事もある。

 

一人の社員が「記者魂」を燃やしてでもやり遂げる事は多々あるだろうが、

振る舞いが機械のように限定的であってはならない。

さまざまな視点から新しい発想で挑まなければ職種に従事する意味がない。

 

鉄格子のような枠組みから外に目をむける事が一番大事だと思う。

会社の方針がどうのこうのではない。

 

いち記者の存在意義とは、

「ここにいるぞ!」という思いを実現する事ではないかと俺は思う。

俺という存在が業界全体の意思に作用しなければならない。

 

「俺は、いつか大きな事をする。」

(イメージ映像:腕の筋肉を隆起させ硬直した上半身とどっしりと体重を乗せた足で立つ体制で・・)

 

そのためにも、

常に何が大切なのかに視野を向けて、

全神経を全方位に触手の様に解き放つ事が必須だ。

 

目の前の「刺激に対して敏感」になるのではない、

「刺激を求めるために敏感」になっていなければならない。

 

 

ただ・・・・。そんな敏感な俺でも・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

「飛行機内でウンコ漏らした・・・・。」(剣心💩)

 

「あまりお気になさらず、おトイレでお着替えをご準備しております。」(ANAのCA)

 

「はい。わかりました。」(剣心💩)

 

 

ウンコを漏らすという「大きなアクシデント」があったものの・・

 

 

俺は博多のホテルに到着した。

 

 

博多といえば、スーパータイガージム博多支部のエリート選手が数名いるということを思い出す。

「この件についても、帰る前に取材していこう。」

そう決めるとスケジュール表に入力した。

 

そして俺は、ジム経営をしている知人の「天王寺政太郎」に電話した。

 

剣心「......  で、裏S区の暴走族達と、あの選手の参戦のことですが、、、。

 お聞きしたいことがありまして、、。はい。ですので、、これから、、。」

 

剣心は正人の父に電話した。

外では暴走族が博多駅前を走っており、爆音が聞こえてきている。

 

そして、剣心はスマホを置くと、、

慌ててシャワーを浴びた。

 

ズボンがウンコ臭かったのに気づいたからである。

 

シャワーを浴びながら独り言を言う。

 

剣心「マスクマンだから素顔は無理だろうな、、、。」

 

 

---

一方、東京方面では。

 

江田本は待ち合わせの場所に来ていた。

 

同僚が来るのを待っているのだ。

大先輩の鋼之剣心が指名した男性で、一年先輩の「朝倉」という名前である。

 

江田本「.............・」

 

小田急線の伊勢原駅から歩いて数十分。

国道246の道路沿いにコンビニがある。

そこが待ち合わせの場所である。

 

江田本は国道に向かってたっていた。

 

江田本「・・・・・・・。」

 

横切る車を眺めながら江田本は考え込んでいた。

 

 

伊勢原の国道で待ち合わせし、

記者会見の現場に向かうまでに、朝倉と車でドライブをする時間が出来た。

 

江田本にとって、伊勢原の国道から現場に向かうという行動は、社会勉強にもってこいだ。

 

何せ、江田本は東京に来たばかりで何も知らない状態だからだ。

関東の道路や町を見れるというだけでも楽しいと思う。

 

つまりは、どこに行っても楽しいのだ。

一歩外に出た瞬間からデートコースとして楽しめるという状況。

春真っ盛りではあるが、単に生まれつき素のままで春真っ盛りなのも相乗している。

 

 

そういう状況であるから、気分も高まってきていた。

なんかこう理由はないがメラメラと闘魂が燃えてきた。

 

 

江田本「うっっっしゃゃゃぁぁぁぁぁあー!」

 

待っているのが暇だからではない。🌸

 

大地に立っている。

その当たり前のことが何故か彼の闘魂に火をつけた。💮

 

江田本「しゃーー!スクワットだコラー! うっしゃ-!」

 

スクワットというトレーニングを開始していた。

 

国道沿いで、通りすがる車を前にして

上下運動のスクワット。

 

息がやや上がり、心拍数もやや増加し、血圧と酸素濃度が若干上昇し

皮膚から微細な汗とはいえない量だが水蒸気を発し出す。

 

この状態。人が活性化するとき、地球の大自然や宇宙と同化できる。

集中力と健康度合いと寿命が伸びてきているのが無意識に理解してきている。

 

あの大先輩もあんな大先輩であれば、この新人もこんな新人である。

 

 

スクワットを開始して数分たった頃、大きなエンジンの爆音が聞こえてきた。

昭和仮面ライダーのサイクロン号みたいな音だったかもしれない

 

 

みると、一年先輩の朝倉が到着していた。

 

彼は、ミッドナイトブルーの古いスポーツ改造車に乗っていた。

ひらがなのステッカーが貼ってある。

そこにはこう書いてあった。「あくまのゼット S30 Z 」

 

朝倉「ごめんな。こんなところに呼び寄せて。電車代払うよ。」

 

 

江田本「あ、いいですよ別に。電車の中の乗客におっぱいでか美ちゃんがいたんで。」

 

朝倉「そうかwよかったなw俺もみたいw」(てか、コイツふざけてんの気に入らねーが俺も悪いしなぁ😓)

 

江田本は、朝倉のミッドナイトブルーのゼットに乗ると同時に言い放った。

 

江田本「朝倉さん、どうでもいいけど、、私らの事務所は東京なんですよーー。何で伊勢原で待ち合わせですか-?」

 

朝倉「ドライブしたいって言ってたじゃん。まあ、俺の悪魔のZは早いから一瞬でついちまうけどね。」

 

ドライブがしたい。

 

この両者の要望一致で遠く離れた伊勢原になっていた。

 

目的地から 遠ざかる待ち合わせ場所 だったのである。

 

東京の事務所から電車やタクシーで三十分の記者会見会場。

 

神奈川県の伊勢原市で待ち合わせをしているので、現場まで90分はかかる。

確かにドライブである。

 

 

ただ、悪魔のZは本当に早かった。

 

有料道路、東名高速、首都高を乗り継ぎ、40分で到着した。

 

江田本「てか、ドライブしたという記憶がないんですけど。」

 

朝倉「UFOに乗ったと思っとけ!!! 」

 

江田本「UFOとかインチキみたいな乗り物なんですねw もう絶対にこの車には乗りません。💦 100 回は死ぬかと思いましたから。」

 

現場に到着すると、、

すっかり夕刻となり、夕焼け空となっていた。

 

快晴である。

 

 

 

だが、朝倉と江田本は、二人同時にあることに気づく。

 

 

 

 

南の空に、オレンジ色の光が輝いてジグザグ移動をしていた。

 

 

 

 

つまり未確認飛行物体UFOそのものである。

 

最近ではUAPと呼ばれている。

 

 

 

 

朝倉「あれはドローンじゃ無理だなぁ、、。」

 

 

「あ、無理かな。あれは。」

 

朝倉「そうだろう。  明らかに人工物だと思うし、人類の物じゃないよね。」

 

朝倉は少し羨ましく感じた。

乗ってみたくなったのだ。

速い乗り物には変わりない。ある意味同業者目線になった。

 

朝倉「誰が乗ってるんだろう?いいなぁ。」

 

「でも、人間には乗りこなせないかもしれないなぁ。」

 

朝倉「えーえーえー。俺はS30Zの持ち主だぜ?湾岸の帝王だぜ?w目標はだけどw」

 

と、この時、朝倉は違和感を感じた。

 

いるはずの江田本がいないのだ。

 

慌てて周りをキョロキョロ見渡す。

 

朝倉「あれ??いない。」

 

 

「じゃまたな。」

 

朝倉「え?」

 

その瞬間に、

折れた電柱が目の前に倒れてきて、

ドスーンという轟音とともにバウンドして転がっている。

 

朝倉は腰を抜かしてその場所に座り込んだ。

 

座り込んだ状態でやっと見えた。

 

黒っぽい「野良猫」が歩いて建物の間に消えていった。

 

お尻の尻尾が印象に残る猫の後ろ姿。

 

朝倉「まさか、、あいつが今しゃべったのか、、、?」

 

朝倉は夢を見ているのか?

もしかしたら首都高で事故って死んであの世を彷徨っているのか?

現実がなんなのか?

脳内が謎だらけになっていた。

 

朝倉「でででで電柱は何で折れてんだ???」

 

夕焼け空には、先ほどのオレンジの光は既になかった。

 

 

朝倉はとりあえず記者会見の会場に向かった。

 

すると、そこに江田本がいた。

 

江田本「あー朝倉さん。急がないともうすぐ始まりますよーーw」

 

朝倉はげっそりしながら、後ろを振り向く。

 

すると電柱は壊れていなかった。

朝倉は、あれは幻だったのだろうと思う様にした。

 

やがて記者会見は始まった。

 

 

第八話「完」

 

 

隣のお兄さんが東京に就職していくらかの月日がたちます。

まだ一年目であり新人でしかありません。

個性的な先輩二名が登場して賑やかな展開になってきました。

あと最後の猫が気になりますね。

 

更に九州方面で剣心が正人の父と知り合いだった事が判明します。

そこで蛇牙と地獄門恐の抗争にどの様に絡んでくるか気になるところです。

少年の正人、そして不良少年Zのストーリー展開がどうなるのか?

作者の自分ですら全く分かりません。

 

次回は、タイガーマスクが少し出てきます。

 

ではまた\(^o^)/