こんばんは。

途中までだったので、

加筆し原文をある程度修正しました。

 

サイバープロレス列伝!「闘魂ゲーム」

<第一部>

第六話 -「おまえらも頑張れ!」-


 

山に火をつけてまで蛇牙のメンバーを滅ぼそうとしてきた地獄門恐。

不良少年Zと蛇牙リーダーを含む6人(※前回8人となっていたのは記入ミス)は

燃え盛る火の山となった山中で身を潜めつつ話し合っていた。

 

敵のリーダーは自分達だけが逃げようとしている。

そんな獄門恐のリーダーの車に飛び乗る為の作戦を立てていた。

 

山に火を付けられ火事になってからすでに20分が過ぎている。

この間に仲間達の殆どは捕まってしまいズタズタにされていた。

「6人対15人か...辛いな。やはり獄門恐のリーダーを人質に捕まえるしかないか..。」(Z)

 

敵のリーダ-が乗っている車には4人しかいない。

あとは後続の車が3台である。

どう考えても不利である。

 

たとえ敵のリーダーの車に飛び乗ったとしても、

後続している他の敵から袋叩きにされてしまうのは明白であった。

 

身を潜めつつ山中を歩きつつ相手の車を追跡している不良少年Zは、

車の方を見つめ目を凝らしながら物静かに言った。

「仕方が無い。俺が後続の11人のオトリになる。」(Z)

 

蛇牙リーダーと他の6人は

「まじか?!。」

という目で不良少年Zの瞳に注目した。

 

無謀ではあるが、もしかしたらワンチャンあるかもしれない。

しかし、一人で車に乗った相手に立ち向かうなど、失策も良いとこではないだろうか?

 

一瞬、蛇牙リーダー山田厚が諦めてしまいそうなほど酷な作戦だった。

この失策級の大きな賭けこそ尊い突破口になり得るかもしれない。

敵陣に突っ込んで裏をかけば、王手にもなる駒なのかもしれない。

「にしても、何もコイツ(Z)がその役の適任者と言えるのか?」など

心の中で葛藤し悩んだ。

 

それを察してか、そんな山田厚に対して(Z)は言った。

「助っ人だからな。当然だと思うが....。」(Z)

 

すると蛇牙のリーダー山田厚は冗談でも聞いているかのような呆れた表情でこう言った。

 

「おっ...カッコよかぁ.....。お・ま・え。 笑っちゃうよ。まったく。」(蛇牙のリーダー)

悩んでてとは思えない態度、ある意味(Z)のお箱なのだが茶化した。


 

不良少年Zはブチ切れた。

「喧嘩売ってんのか?あんた。」(Z)

「いやいや、それが出来るとやったら、まかせるばい。」(蛇牙のリーダー)

 

「そうか、じゃ!決まりやね。 

俺が雑魚どもを引き付けている間に、

あんたを含む残りの4人は獄門恐のリーダーが乗る車に飛び乗って車ごと破壊して欲しい。

そして、なんとか引きずり出して欲しいんよね。」(Z)

 

「引きづり出せなかった場合はどうするかな? とか言わないぜ。だって俺たちならやれるけんね。

何せ昔から毎晩のようにパトカーをボコボコにして警官を素っ裸にして犬鳴き峠のトンネルの中に置き去りにしとったぐらいやけん。」(リーダー)

 

不良少年Zは呆れる眼差しでリーダーを見つめつつ言った。

「うへ!かっこよか〜。笑っちゃったよまったく。」(Z)


 

そう決まると、6人は火が付いた山中を走って、先回りして待つことにした。

しばらくすると曲がりくねった山道からゆっくりと降りてくる敵の車が見えてきた。

 

Zは駆け下りた。

 

そして先頭の車の前に仁王立ちした。「きさまら、ここから先は通さんぜ!!」(Z)




 

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......................

 

僕はぐっすりと眠っていた。

が、しかし消防車のサイレンの轟音に叩き起されてしまった。

「うわ!あれぇ! こんな時間に火事?。」

僕は目をこすりながら体を起し窓の方を見た。

 

今日はいつもの爆音は聞こえてこない。

あの暴走族の爆音はどこに行っても聞こえてくる音である。

だけど、今日は違う音だ。

サイレンである。なんか物凄くけたたましい。

数台が疾走している。

きっと大きな火事なんだろう。

 

「ものすごい数の消防車が出動しているな。」

という僕のお父さんの声が聞こえてきたかと思うと、

いきなり体がふわっと浮いた。

 

片腕で、片腕肩車をされた。

おかげで見晴らしがいい。消防車が良く見える。

 

だが、待てよ、

いきなり窓の外の下の方から

なんと「黒い物体」が浮いて上がってきた。

 

深夜のこんな時間に起きていると、確かにお化けは出るだろう。

 

しかし、お化けも驚くようなサイレンの音、

そして消防車のヘッドライトや街頭の光に満ちた環境。

どう考えてもお化けは無い。

目の前は、近代的喧騒かつ光瞬く大シャンデリアである。

 

よって、お化けではない。

つまり、きっと、宇宙人なのだろう。

 

窓ぎわから道路の展望を見ていたら、

目の前の窓に外側から黒い頭部が張り付いてきた。

 

なんだろう、この頭部は?

驚いて悲鳴をあげようか?

泣くのが先?

それともビックりするのかな?

いや。「泣く驚く叫ぶ逃げる」これを同時にやりたい。

 

「泣く驚く叫ぶ逃げる」これを全て同時履行してしまった。

 

「おい正人、どうしたんだ?」(正人の父)

 

「ううううう。うううty。宇宙人がいる!!!👽」(正人)


 

「宇宙人だって!! マジかー!!! 」(正人の父)

 

すると、僕のお父さんは宇宙人と話し始めた。

 

「あーえっと。君!。。。君は何処の星からやってきたの?」(正人の父)


 

すると宇宙人は片言の日本語を語り始めた。

 

「ワレワレは、、、、山から、、、、」(宇宙人)


 

「え?ヤーマン星?」(正人の父)

 

宇宙人は、苦しそうにもがきながらイライラした口調で答えた。


 

「ワレワレは、山から逃げてきたったい」(宇宙人)


 

「ヤーマンから人間は敵って言ってきた???」(正人の父)


 

「ちがーーーーう!!!」(宇宙人)


 

「血を吸うの?」(正人の父)



 

「我々は山火事から逃げてきたったーい!!!(山火事から逃げてきたんだ)」(宇宙人)



 

「うわー〜〜ー。山火事から逃げてきたのかーー! 上空にいたんだな。」(正人の父)


 

「発火地点です」(宇宙人)


 

「なんだと!!マジかテメエ!ビーム光線で焼きやがったな。」(正人の父)

 

「いや、敵が火をつけた!」(宇宙人)


 

「おいおい。何ヤラレてんの!! お前らも頑張れ!! 倍返ししろ!」(正人の父)


 

「ですよねーとほほ」(宇宙人)

 

「そうたい。頑張らんね!」(正人の父)


 

「はい、がんばりまーす!」(宇宙人)(蛇牙のメンバーの逃亡者)


 

ー第六話 完ー

 

 

 

 

加筆しました。

一応続いていくでしょう。

ではまた。\(^ω^)/