久しぶりにブログを書きます。時々Facebookには書いていましたが、ブログはなぜか遠のいていました。今回は、昨年以上にいろいろな企画が中止となり、かえって昨年より活動の数自体は減ってしまった感じです。5月にトッパンホールで開く予定だった晴雅彦さんのリサイタルが、今年の私の最大のコンサートのはずだったのですが、晴さんも共演してくださるソプラノの石橋栄美さんもピアノの矢崎真理さんも、相当の時間をかけて頂き、万全の準備をして下さったにもかかわらず、緊急事態宣言が延びて状況が分からなくなり、都から無観客で、という指導があり、延期となりました。(こちらは来年の5月に決まりました。また詳細は後ほどお知らせ致します。)文化庁の芸術活動支援も、形が変わり、個人の活動は支援されなくなり、自分の企画が昨年より立てにくい状況になりました。そのような中で、来年以降に、長年やりたかったことがいろいろ形になりそうになっています。これらは、今後、またお知らせしていきます。

 

 そんな中で、今年は、3月に、竹内マリさんのリサイタルに委嘱して頂き、岩切正一郎さんの詩(「視草の壁(しそうのかべ)」らんか社2014年出版に収録)で「追奏」「葉音 波音」を初演しました。そして、その後、ソプラノの高橋美千子さんのピアノのshezoo(シズ)さんのコンサートを聴いて刺激され、さらに岩切さんの詩で、もう1曲、「時の旅人」という少し長い詩で、曲を書きました。実は「時の旅人」という詩は、晴さんが初演して下さった、彼の委嘱で作った連作歌曲集「鳥のように」の中にも、岩切さん自身が短い形にアレンジしたもので収録されています。このオリジナルが岩切さんの「エストラゴンの靴」という詩集(ふらんす堂2009年出版)の中にあり、これも、「追奏」と似た世界観だと思っていたのでした。それで、この3曲を続けて演奏してもらおう、と思ったのでした。

 

三人で話し合いを持ち、作曲家でピアニストであるshezooさんの曲と私の曲、そして、その内容と共通するものを感じる、古い時代のヨーロッパの曲を美千子さんが提案し、それらで、一つのコンサートをすることになりました。10月9日16時開演で明治神宮前から近い音楽サロン「カーサ・モーツァルト」で、そして、10月10日14時開演で西武池袋線武蔵藤沢駅前の武蔵ホールです。

 

私の歌曲をとりあえず全部お見せして、その中から、お二人は、

「ワンダフルライフのレクイエム」(是枝裕和監督の「ワンダフルライフ」のエンディング曲として作曲したけれど、未使用になった曲)

「ラクリモーザ」(蜷川幸雄演出「王女メディア」の中の曲として作曲)

「おもいでは」(寺山修司の人魚姫から)

の3曲を選んでくれました。

 

shezooさんの作品は、

「Moons」

「人間が失なったものの歌」

「瞬間撮影」

「Dies Irae」

を選びました。

 

美千子さんが提案した曲は、

「Salve Regina」 グレゴリオ聖歌集から

Canzonetta Spirituale sopra alla nanna

です。

リハーサルをしてく中で曲目変更もあると思いますが、今のところ、こういったラインナップで曲を準備しています。私も、メイ(トルコの大きなひちりき)とオーボエで何曲か、参加する予定です。

 

両方のコンサートとも、コロナ対策をして、定員の半分の客席数で行います。予約・お問い合わせは

synlogue0111@gmail.com

にお願い致します。料金は4000円です。チケットレスで、当日精算という形で運営させて頂きます。