英雄と鯛の骨 「これですよ、ぼくの喉にひっかかった、 鯛の骨ですよー」 おとうとは 父の弟子に担がれて 英雄みたいに鯛の骨を 右手に握って帰って来た 「おとうさん、申し訳ございません。 おかあさん、ご迷惑をおかけしました。 ちゃんと、骨ははぶいたつもりなのに、ほんとうにすみません。」 母がそれ以上ない位の詫びをしている