「うんうん、そうか、そうか、それは良かった。

すぐに弟子を迎えに行かせるから、待っていなさい。

 

おかあさん、泰葉、大丈夫だ。骨はとれたから、安心しなさい。」

 

それを聞いた祖母も私もほっとして

良かった良かったと抱き合っている

 

父は靴を履いたままだったから

玄関まで行ってそれを脱いで

弟子を病院に向かわせた

 

父の靴は

ほとんどが黒くて先が少し細くて

英国調だ

そしていつも

ピカピカと磨き上げられていて

カブトムシみたいだった