箸の動きはプレストで

黙々として

急に静かになった食卓に

 

運ばれてきた若竹椀

 

根来塗りの赤い大きなお椀には

濁りを知らないだし汁がはってあり

かつおの香りがして

 

その中に竹の子の先っぽと

鮮やかな緑のわかめが揺れている

上にはちょこんとのった木の芽が

新緑を凝縮させていた