少しして

おとうとはまた元気になり

 

「びっくりしました、

ゆであがってしまうところでした。

ぼくはもう大丈夫ですから、

夕飯の支度にとりかかっていいですよ。」

 

まるで一家の主人みたいに言うが

元気になったおとうとに安堵した母は

 

「はいはい、わかりました。

ご長男様は、少し涼んでいてくださいね。」

 

浴衣姿のおとうとは縁側で

夕食を待つ間には

くりこくりと夢の中に身をまかせていた