「え?昆布もお酒呑みの?」

 

「そうねー、それはわからないけれど、

嫌いじゃないでしょうね。

 

お酒はね、

お料理の素材の味を引き出す力を持っているから、

丁寧にかけてあげるには、

これくらいの口が丁度いい塩梅なのよ。」

 

「そうなんだー、瓶からかけて、

じゃぼじゃぼでちゃったら、

昆布もとっくりじゃなくて、びっくりだものね。」

 

と言うと、隣で聞いていた祖母が、

 

「この子は倅の血を引いてしまったようですね、かよこさん。」

「そのようですね、おかあさん。」

困った顔をして笑っている。