「天国の幹之お兄ちゃん、
父との酒盛、楽しんでいますか?
政治の事、
落語の事
語り合ってますか?


お兄ちゃん、私は
今、大須にいます
寄席の高座に上がります

父と二人で
そっちから
見守ってください」

いとこの川島幹之は、
朝日新聞の記者を全うし
今年、その人生の役目を
完璧に成し遂げ
天国に召されました

私は
お兄ちゃんと呼び、
私を
やーちゃんと呼び、
信頼しあっていました
 
漱石先生を
信奉していた私達、
お兄ちゃんは私の
文学の師匠でした

最後の葉書には、
「幕末史」を読めとあり
私に「戦」を教えて
くれました 
 
「男はつらいょ」
寅さんのテーマが流れる
葬儀式場で
最期のお別れをし
私は
アメージング・グレースを
歌い捧げました

お兄ちゃんの死は
とても潔く
清らかで
美しいものでした
 
父 林家三平と
同じでした

病院にお見舞いした時、
差し入れの
香味屋のカツサンドを
美味しそうに
ほうばってくれました

「お兄ちゃん
私がそっちに行く時は
カツサンドと
パパが好きだった
メンチカツを持ったいくから
待っていてね
それまで
私は
音楽と笑いで
祖国日本を
キラキラ輝かせて
パパが貢献した
高度成長に
私も力を注ぎ
明るく元気な国に
微力だけど
勇気と真実で
私も貢献します

お兄ちゃん
お疲れ様でした
朝日新聞記者
川島幹之は
父と私の
埃。。。
じゃなかった
埃じゃ
ダイソンに吸い取られちゃう
誇りです
お兄ちゃん、
ありがとう
永遠になった
川島幹之万歳!」