先日、久しぶりに札幌に滞在した。市内を巡る地下鉄を行きつ戻りつ、中心部から真駒内方面まで一人気ままに回ったのだが、今回一番印象に残ったのは中島公園。白樺林と苔っぽい芝生が優しく横たわる緑の世界は、私の住む首都圏の数ある公園とはやはり少し趣きが違う。一言で平たく言えばロマンチックかなと。昔、原田康子の「挽歌」を読んだ時に感じた北国の街のイメージが数十年の時を経て、ここでようやくというか、でも突然に折り重なって感慨深かった。もう少し若い頃なら、夜のススキノや時計台や藻岩山にあるバーにはしゃいだりしたと思う。私も歳をとったんだな、でも公園の小径を歩きながら、恋人とならこのコースをくるくる何度も回ってなんて、妄想してしまう相変わらずの自分。

