魚は環境が合わないと『痩せる』ことで私たちにサインを送っているのです。
- 水温で痩せる
- PH(ペーハー)で痩せる
- 病気で痩せる
- ケンカで痩せる
水温で痩せる
金魚、メダカ、熱帯魚、チョウザメなどアクアリウムでは実にさまざまな魚種がお家の水槽で飼育されています。その魚の生息域は世界中に広まり住んでいる温度も異なります。熱帯魚にとって日本の冬が寒くて飼育するためにはヒーターが必要です。そして夏は暑すぎて死んでしまう事も知っておきましょう。暑くてすぐに死んでしまう訳ではありません。1つのサインに『痩せてくる』という現象が現れます。意外と初歩的な見逃しで適正温度をオーバーしている事はあります。流通する魚種はすごい数ですが、飼育している魚は限られます。今はスマホで情報が手に入りますから、ささっと検索しておくのも良いですね。
適正PH(ペーパー)
水温と同じくPHにも適正範囲があり、合わないと体調を崩します。また外傷や病変が見られずにコロッと死んでしまう場合は原因の1つとして怪しまれます。そして、やはりPHが合わない時も『痩せる』という現象が起こります。主にPHが低下していき水質が酸性に傾くようなケースが多いです。不適切な環境では生きるためにエネルギーを過剰に消費してしまうのかもしれません。この場合はエサを増やす事で補うことが可能ですが、原因の解決にはなりませんね。貝やサンゴを入れる事で回復させる事ができます。水換えも利用しましょう。
病気で痩せる。
細菌の感染によって『痩せ細る』パターンがあります。もし購入する際に目に入ったらその個体は避けましょう。原因としてはアンモニアに気をつけましょう。コリドラスやローチ、ボディア、小型シクリッドなど好んで地面付近を泳ぐ魚が影響を受けやすい傾向があります。地面に残り腐敗した飼料から発生した毒素に近づきやすいからです。エサは適量を心がけ余ったモノは取り除くようにすると予防になります。
ケンカで痩せる。
混泳のバランスが悪く痩せてしまうこともあります。1番強い個体がエサを沢山食べて、弱い個体はわずかしか食べられない。そうすると日に日に体格差がひらき大きな個体はより食べるようになり、食べられない個体は成長できずに痩せ細る。じきに小競り合いなどでも圧倒的に負けてしまい同じ水槽での飼育が困難になってしまいます。上手く飼料が行き渡るように工夫したり、早めに隔離して安定して身体を大きくできる環境を準備してあげると混泳に戻せます。飼料の与え方の工夫としては①大きなエサでくちを塞がせて弱い個体にも行き届くようにする。②エサを落とすポイントを分ける。などがあります。