キャラメルボックス 30th Vol.3
『時をかける少女』
2015年8月1日(土)1&3ステージ
@サンシャイン劇場
満足度:★★★★
原作:筒井康隆著「時をかける少女」
脚本:成井豊
演出:成井豊、真柴あずき
出演者:
尾道マナツ/木村玲衣
竹原輝彦/池岡亮介
芳山和子/坂口理恵
神石雄三/近江谷太朗
世良研二/大内厚雄
江田島明/鍛冶本大樹
尾道洋一/三浦剛
尾道直美/前田綾
芳山八郎/左東広之
竹原幸夫/西川浩幸
竹原良子/岡田さつき
竹原三奈/金城あさみ
廿日市弘/毛塚陽介・関根翔太
深町清/関根翔太・毛塚陽介
他
ブログに起こすか迷いましたが、
Facebookへの画像投稿時のコメントを
まとめて多少書き直す程度に。
※多少ネタバレ含まれます、ご注意ください
キャラメルボックス 30th Vol.2に引き続いて、
Vol.3の「時をかける少女」を観てきました。
当初は、この日の夜の回のチケットを購入していた
のですが、土曜日は何と3ステージ!?も
公演があるとのことで、さすがに2ステージ終えた
後の回では役者さんも多少なりとも声の調子など
疲れが見えるのでは・・・
と心配になり、あとから昼の1ステージ目の
チケットも購入してしまいました(^^;)
そのため、1ステージ目は1階席の最後尾列
でしたが、ステージ全体が良く観えました。
夜の回では12列目の真ん中ブロックでしたので、
ステージ上の役者さんの表情もうかがえました。
心配していた疲労感については、
1ステージ目でもラスト近くになると、
主演の木村玲衣さんのトーンが少々苦しそうにも
見受けられましたが(台詞量が多し)、
3ステージ目でも開演からラストまで
その様な雰囲気は見受けられず、
他のキャストの皆さん含め、
一日3ステージを無事に乗り切られていました(^^)
さて、作品についてのお話に入りますが、
「時をかける少女」は筒井康隆氏原作小説で
これまでにも度々映像作品化されてきましたが、
舞台化されるのはこれが初めてらしく、
今作は、原田知世さん主演83年公開の映画版を
もとに、その32年後の現在を舞台とした続編
として書き下ろされた全くの新作です。
あらすじ:
主人公、尾道マナツは札幌で両親と暮らしている
高校2年生の女の子。
8月、祖父と2人暮らしの叔母が目の病気を
罹ってしまい、世話をするために5年ぶりに東京へ
出て来ると、幼なじみの竹原輝彦と出会う、、、。
叔母、"芳山和子"(独身)は大学で薬学の研究を
しており、輝彦は大学の教え子だった。
翌日、マナツは和子と一緒に大学を訪れるが、
迷子になり、足を踏み入れた実験室で
倒れたフラスコからラベンダーの香りのする煙を
吸い意識を失う、、、。
と、ここまで書くと原作や過去の映像作品を
ご存知の方はなんとなく先の展開が
読めて来るかも知れませんね(^^;)
続編と言う事もあり、
主人公の叔母として芳山和子も登場し、
過去の出来事ともリンクしていきます。
キャラメルボックスの作品らしく、
舞台はテンポよくコミカルに進んでいきますが、
主人公マナツがタイムリープする演出が
アナログチックにシーン逆回転されるのですが、
キャストの皆さんの動きがパントマイムの様にも、
ダンスの様にも見えて面白いと思いつつも、
ここはキャラメルボックスらしさを活かしていると
思いました。
タイムリープの度にマナツの台詞が増えていき、
おしゃべりなキャラになっていくサマも
面白かったです。
そしてラストに近づくにつれ、
泣けてくるストーリーでした(ToT)
マナツ役の木村玲衣さんはこれが初主演でもあり、
台詞の量、動きなどなど、かなり多く、
1ステージの後半では、
多少息切れ気味な点も見受けられましたが、
ちょっとぽっちゃり(失礼)な外見も度々笑いの
ネタにされる愛されキャラでした(o^^o)
ちなみに残念ながらチラシ画像のような、
制服姿は劇中では見ることが出来ません(>_<)
笑いあり涙ありの舞台で、
面白さで言えば、
私の中では今年観た舞台では、一かも?
※「パスファインダー」は残念ながら後日映像で
余談ですが、初日に筒井康隆氏も舞台を観に
来てくださったそうです。
東京公演は8月9日まで、
大阪公演は8月20日~24日です。
おまけ:
定番の前説
高校などの演劇部の皆さんから、
セットを良く見たいとの要望が多く、
今回は開場時間から前説までの時間、
撮影OKという試みをしているそうです。
私のスマホのカメラは性能悪く、
ステージ上にピントが合いません(T_T)
一日3ステージは想像以上にハードだと思います💦