茶の湯放浪記

茶の湯放浪記

田舎に住む、普通のサラリーマン茶人のおろかな日々を綴っています。
ご一笑頂ければ幸いです。
筆者は坊主頭ですが毛髪の事情によるもので、寺とは関係ありません。

昨日の師匠宅の茶稽古では、3人が濃茶を点てて、最期の人は薄茶も点てたんや。
その時に出た干菓子が、柿羊羹と大徳寺納豆(大豆の塩漬やけど結果的に味噌味になる)とハワイ土産のフルーツグミ(パイナップル味)。


私は二番目やったから、お詰めの席で気楽にしとって、何も考えず三つとも口に入れてしもたんや。

ほんで、それを咀嚼したら、めっちゃ美味しかってん^ ^

滅茶苦茶な組み合わせやけど、意外やったわ。


そのフルーツグミの箱はこんなん。


こんな風にいろんな種類のが入ってて、グワバとか


パイナップルとかスターフルーツとか


バナナなんかが、あるんや。

しかし、口の中で甘さと酸っぱさと塩味と味噌味が混ざって、また不思議な香りにもなって面白かったわ。

一つづつ味わっても美味しいんやけど^ ^

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濃茶の主菓子は、栗餅(くりもち)。

おはぎのアンコの替わりに、栗餡でコーティングされた餅やけど、コタツが出る頃に出される「亥の子餅」に似てて、そこから「亥の子まつり」の話になったんや。

https://www.google.com/gasearch?q=%E4%BA%A5%E3%81%AE%E5%AD%90%E7%A5%AD%E3%82%8A&source=sh/x/gs/m2/5


「この辺でも、藁束を持った子供達が家々を回って、玄関先で地面を藁束で叩いて回るんですけど、最近は『ゴミが出るから止めてくれ。』なんて家もあるんです。」

伝統行事やし、日本のハロウィンみたいなもんなんやけどなあ。


ところで、私が住んでる兵庫県西脇市のある寺には「ワラワラ」と言う奇祭みたいな伝統行事があるんやけど、共通点あるんかな❓

https://www.nishiwaki-kanko.jp/guide/history/myokakuji.html



なんか、悪魔祓いみたいやなあ。

また、いっぺん行ってみよう^ ^

では、また。

昨夜は三回目の剣道稽古。
で、いつものように一時間の素振りをやってんけど、この道場(スポーツ少年団)では、毎月、小学生の1人が交替でリーダーになって声出しをするねん。


リーダーになることで、大きな声も出るし、度胸もつくし、間違えたら恥ずかしいから頑張るやん❓


ほんで、その素振りなんやけど、色んな素振りがあるんや。

1.  正面素振り20本(頭上に振りかぶり、前に一歩で「面」、後に一歩で「面」。

2. 上下素振り20本(大きく背中まで振りかぶって前に一歩で床上まで振り下ろし、後に一歩で振り下ろす。

3. 跳躍素振り20本(前に飛び込み「面」後ろに飛び下がって振りかぶる。)

4. 股割り素振り20本(スクワットしながら面打ち)

5. 縦割り素振り20本(右足を大きく前に踏み込み「面」、戻って左足を大きく前に踏み込み「面」

6. 十挙動を二回(前、後、右、左、右斜め前、左斜め後、左斜め前、右斜め後、前、後と一歩づつ動き、それぞれで面打ち。面打ち10本を2回やから計20本)


全部足したら120本かあ。

これを10本打つたびに10〜20秒ほど休みながら続けていくんや。

全力でやったら、これだけで汗だくになるわ^ ^

こんなんも独りやったら絶対出来へん。

皆んなでやってるから出来るんや。

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この日の先生のお話で面白かったんは、丹田(たんでん)の話。

丹田と言うのは、へその下、指4本くらい下の場所の事で、武道では、ここに「気」を溜めて、放出することで大きな力が出せるというんや。

それに加えで、剣道にはもう二つの丹田があるんやて。

「どこやと思う❓ヒントは身体の中心です。上丹田とも言います。」

私は「みぞおち❗️」って答えたんやけどハズレ。

正解は「眉間」^ ^

(へそ下は「下丹田」とも言うんやて。)


「じゃあ最後の一つは、どこでしょう❓コレも身体の中心です。」

私は「ノド❗️」って答えたんやけどハズレ。

正解は、「左足のひざ裏」

「中心ちゃうやん⁉️」

と思うたけど、細かいことは言わんとこ^ ^

要するに右足を踏み込み「面」を打つんやけど、打つのは左足を引き付けた瞬間なんや。

そう言えば初日に素振りの指導を受けた時に、この左ひざの裏の事を「ひかがみ」と言うて、とても大事な場所やて言うてはったなあ。


私は居合をやってるから、ついつい両膝を軽く曲げた「居合腰」になってまうねんけど、剣道では撃ち込みの際に引き付けた左足のひざは、次の動き(跳躍的な動き)に備えて伸びとかなアカンねんて。

居合腰も次の動きに備えての事やけど、跳躍的な動きは無いからかなあ^ ^

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この日の後半の稽古で面白かったのは、「正しい面撃ち」と「声を出す練習」。


面撃ちは

1. 右足を踏み込みながら振りかぶる。

2.左足を右足に引き付けながら打ち込むと同時に「面❗️」と大声で発声。

この日の注意点はこれだけやけど、姿勢や竹刀の振り方もあるから結構難しいんや。


また、剣道は「面」とか「小手」とか「胴」と技名を(審判に聞こえるように)言うて、技が決まらんと「一本」にならへんから、大声出しは大事なんや^ ^


また、大きな声を出すのも、下腹(丹田)に力を入れなアカンし、呼吸法的にも理にかなってるんと違うかな。


その後で、「大声出し練習」

最初の人が「絶対勝てそうな相手」を指名して、二人並んで何度も面打ちをしながら道場の反対側の壁まで突進すんねん。

私は、たまたま隣に居た中学生の女の子とやることになってんけど、当然圧勝^ ^

そしたら先生が、

「女の子2人で安田さんに対抗しよう‼️」

それでも圧勝^ ^

「じゃあ3人で」

多分勝ったと思うけど、もうカンニンして、、、


それから先生が女の子達に

「もっと大きな声を出そう❗️(恥ずかしい気持ちを)吹っ切ろう‼️」

って言うてたのを聞いて、

「この大声や掛け声の奇声(キエ〜‼️とか、ヤァ〜‼️とか、トォ〜‼️とか言うヤツ)は、理性のリミッターを外す効果もあるんかな❓」

と思うたわ^ ^


こんな感じで楽しく稽古させてもらいました。

ありがとうございました^ ^







知り合いから招待券を二枚貰ろたんで、有休取って、昨日(9月20日)金曜日に大阪府池田市にある逸翁美術館の内覧会「漆芸礼讃」(無名、だが本物ー漆工・三砂良哉 )に妻と行って来たんや。


https://www.hankyu-bunka.or.jp/itsuo-museum/exhibition/2024/06/22/post_9/007708/


逸翁美術館と言うのは阪急グループの創業者の小林一三(いちぞう)さんのコレクションを中心に展示してる美術館やねん。

小林一三さんは茶人で数寄者でもあってん。

宝塚歌劇団の設立者でもあって、芸術に理解の深い人やったんやなぁ。

三砂良哉(みさご りょうさい)さんと言うのは、1887年生まれ、1975年死去で、大正から昭和にかけて活躍した漆芸家やねん。

小林一三さんや武者小路千家の家元や茶人に愛された天才で、作品も多いし、長寿やってんけど、なぜか無名と言うか、世に知られてへんねん。

生涯独身で、弟子も取らんかったらしいから、あんまり社交的やなかったとか、営業(売り込み)が下手やったんかなあ。

いら、名利を求めない人やったんカモ。

もし、東京の実業家や、皇室や、表千家・裏千家に繋がってたら、もっと有名になったんやろなあ。

また、生まれが漆工の家ではなかったのもあるかなあ。

なんか伝統工芸って、そういうの大事にしてるやん❓


ところで、なんて私に内覧会の招待があったかと言うと、武者小路千家(官休庵)に、ちょっとだけコネがあるから^ ^

この展覧会には武者小路千家が特別協力をしてるんや。

家元の好み物を多く作った縁なんやろなあ。


せっかく誘ってもらったし、私も最初にお茶を習ったのが官休庵流やった縁があるし、無名の天才に興味があったし、「内覧会」にも興味があってん。


内覧会って言うのは、正確な定義は知らんけど、本番の展覧会・展示会の前に、関係者を集めての密かなお披露目やないかなあ❓

そんなん行ったことないし、どんなんか行って見たかってん^ ^

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内覧会は14時からで、13時45分受付開始やったかな❓

暑かったので早めに会場に入って、小ホールで休憩。



14時から展示を見て、小ホールに戻って、館長の挨拶を聴いて、学芸員さんの講和を聴いてん。

中々面白い話やってんけど、スクリーンは使わへんねん。

何でやねん❓^ ^

せっかくやから、漆芸の技法とか、三砂良哉の生涯とか、代表作の見どころとから解説して欲しかったなあ。


ところで、最初に展示を見た時、写真を撮ってる人が居て、「エエんかいな❓」と思てたんやけど、個人的に楽しむ分にはエエんやって。

SNSに上げてもエエのは、次の2作品だけ。


黒地 石蕗(つわぶき)蒔絵盆




黒地 蜜柑蒔絵手箱



他にもエエ作品があってんけど、ブログで紹介出来へんのが残念や。

二回目に展示を見た時は、自分のお気に入りね昨日を写真で撮りまくったわ^ ^

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展覧会は9月21日から11月24日まで。

休館日は毎週月曜日。

観覧料は1000円(大学生・高校生800円、中学生は無料)

興味の有る方は、是非見に行ってくださいな。

では、また。