3月21日。

父が亡くなってから4年。
















うん


多分21日
(そこ絶対忘れちゃだめ)












あーもう四年かー


って気持ちと


あーまだ四年かー


って気持ちが両方あって

なんだかとても不思議。














父は肺MAC症という
人にはうつらない結核のような病気と

長年鉄工所で働いてきたため、じん肺という病気を持っておりました。






その病気が悪化し
最後は73歳で亡くなってしまいました。









父の病気が悪化してから

このブログでも本当に皆さんにたくさん話を聞いてもらって励ましてもらって



本当に心強かったです。






その節は本当にこの面長猫背が
お世話になりました。









病状がずいぶん悪くなってきた頃
コロナというわけのわからないウイルスが突然流行り始めて



きっと一番心細かったときだったろうに
面会がなかなかできず








父は薬のせいもあって意識が朦朧としながら
何度も



「ちーさん来てくれないか。」



と電話をしてきて








その度に


ごめんね、ごめんね

今は行けないんだ。





そう伝えるのが
本当に苦しかった。












そんなこと言う人じゃなかったから



本当に心細かったんだろうな


怖かったんだろうな











その時のことを思うと

今でも胸がぎゅっと苦しくなって
涙が溢れてくる。













うちの父は

とても変な人だった。








このブログではよく

父のことを含め、私の珍な家族についてよく綴ってきたので







こいつんちやべぇ。






ってのを知ってくださってる方も
きっとたくさんおられるかと思いますけれど











父は無口で頑固で短腹で

冗談なんか言ってるのは
一度も見たことがありません。







私が小さい頃
我が家はとんでもなく貧乏で


昼も夜も働く母と
パチンコに負けては帰ってきて暴れ散らかす父。





当時の幼い私は理由はよくわかっていなかったけれど


父が失業したり
母が知人の借金の保証人になったり

なんだか色々な理由があったみたいで





父は失業後もなかなかいい職場に恵まれず
何度か転職をしたりしていて





今考えると
うまくいかない人生に
きっととても鬱憤がたまっていたのでしょうね








時代的にそういう家庭も多かったかもしれないけれど


私や家族にとって
圧倒的に恐怖な存在の父。






逆らうことなんてできないし

機嫌が悪ければ怒鳴り散らす父の機嫌を
いつもいつも伺っていました。




父が帰って来るのが恐ろしくて恐ろしくて


小さな私も、帰って来る父の足音でその日の機嫌がわかるようになるくらい

怯えて過ごしていた記憶しかありません。








父と母は
私が物心ついたころから不仲で会話は無いし





子供三人を育てるため
母は昼夜働いていました。




夜に母がいない我が家。



父は帰ってきて怒鳴り散らす。


とにかく機嫌を損ねないよう
団地の狭い部屋の中で息を潜め


私は部屋の片隅で静かに
ぬいぐるみで遊んでいました。





スナックでも働いていた母は
好きでもないお酒を飲み


夜中にベロベロで帰ってきては
トイレで吐きながら泣いていて




大人の事情なんてなんにもわかっていなかった私は






そんな母の姿を見ることが
とても嫌でした。




それはかわいそうとか
なんだかそういう感情ではなくて






私達を放おって

派手な格好で酒を飲んで
ベロベロになって帰ってくる母のことが

とても嫌いだったのです。









今になると

大人も完璧ではないことは理解できるし


私達を食べさせるためにしたくもない仕事をしていた母のことも

仕事もうまくいかず苛立っていた父のことも



理解はできる。







正しいかそうじゃないかは別として

父と母なりにきっと
必死で生きていたのだろうし


今2人を恨む気持ちは一ミリもありません。










歳を重ねてもやっぱり


パチンコ以外で外に出ることも
人に会うことも外食することも嫌がり

酒も飲まず趣味もなく
一人自分の部屋で食事をしてテレビをひたすら見る。



そんな変わり者の父だったけど









それでも病気をしたのもあってか

だんだんと優しい父になってゆきました。







だんだんと父と母の力関係も逆転し笑


お茶も自分で入れなかった人が
母が仕事に行ってる間に洗濯までするようになりました。









乱暴なとこもあって頑固で気も短いし

子供の頃は本当に嫌いで嫌いで
殺めてしまいたいくらいに恨んでいたこともありました。






だけど

記憶を手繰り寄せると


忘れていた
不器用な父の優しさが思い出の中にちゃんとあって







父のゴツゴツした手をしっかり覚えているのは
いつも私の手をひいていてくれたからだろうし


あのぬいぐるみは
父が出張先の東京から買ってきてくれたものだし


あんなに出かけるのが嫌いな父が
スキーやスケートや映画に連れて行ってくれたことも








全部ちゃんと愛だったのよね。










あんなに憎んだ父なのに

今、父を思い出すとき

浮かんでくるその顔はとても優しい笑顔の父。















父がいなくなって四年経って


やっぱり完璧ではない大人の私も、私なりに

色々ありながらも頑張って生きているつもりで



それでちょっとしんどいときとかね

たまにふと
あぁお父さんに会いたいな


なんて寂しくなったりもするんだけど





だけどなんだかたまに父がすぐそこにいて
私を見守っていてくれているような気が不思議としたりもして














なんだかそれはそれで怖いな。と思ったりもして
(父今頃衝撃)











まぁでもとりあえずあれよ。



私も母も姉も兄も
そして、会うことができなかった孫も

みんなみんな元気でやってるからね、安心してよ。
ってことよ!









あとは

なんか色々言ってやりたいこともあるんだけど

とりあえず
必死に働き続けて私を育ててくれて
いつも心配してくれてありがとう。感謝してる。

ってことよ。





































順番なんてのはわからないけれど


家族とも友達ともいつかはお別れが来て

いつまでも一緒にはいられないのよね












生きるのに精一杯で






後で後で


今度今度


いつかいつか






なんて思ってしまうけど


大切な人たちとの時間
もっとちゃんと作らなきゃな。


そう思います。