昔、スズメの焼き鳥を「チンチンヤキ」と言っていたが、スズメの捕らえ方は簡単だった。酒に浸したお米とピーナッツをまくと、お米を食べたスズメは酔っぱらって寝てしまう。熟睡したところを拾って歩けばよいので気楽な仕事だったそうだ。ピーナツが必要な理由は「おお、ここに枕がある」と、ピーナッツを枕にしてスズメが熟睡するためだそうだ。この話はラジオ放送で聴いた落語である。
その話を冗談交じりに子ども達に話したら、各家庭での夕食時の話題になったそうだ。20名近い子どもの家庭の反応は、約半分の家庭では真面目に信じ、残りの約半分の家庭の親は「ニヤリ」と笑い飛ばしたそうだ。
「ラジオ深夜便」を聴いていたら、スズメの正しい捕らえ方の放送があった。「スズメを捕らえるには、まずお米とお酒を準備します。お米をお酒に浸し、それをまくと良いのです」と言うのである。そして「スズメを拾って歩けばよい簡単な仕事で、子どもでもできます」と内容が落語と全く同じだった。違う点は、ピーナッツが必要だという言葉はなかったことだ。ピーナッツを省けば落語はほぼ正しかったのだ。それには私の方が驚いた。でも、この深夜放送!本当なのだろうか?