鍵井、今年の撮影など少し振り返ります。
おはようございます!
兵庫県川西市、鍵井の実家から、久しぶりのブログです。
昨日は飲んでないので、これまたスキッ!とした朝。でも
今晩は同窓会で、ごんたくれの男たちと飲む予定なので、
明日の朝が、怖い・・・(笑)
今年も色んな海を経験させて頂いた。
やはり何といっても、3、、11以降、誰よりも最初に潜水取材を
行った東北・岩手の海が忘れない。
3週間後の4月3,4,5日に週刊現代の依頼で、水中撮影に取り組んだ。
あの頃は、日本人として、何かしないといけない。と
強く思っている頃で、私は、写真家だから、これはタイミングだと思い依頼を受けた。
被災地の海で撮影し、まだ誰も見ていない海中での現状を多くの人に見てもらう。
のと同時に、まだ海には、生き物が生き延びている。
もうこれ以上、海を汚さないでください。という
鍵井の強い思い、メッセージを込めた。
この撮影に、葉山NANAのオーナーガイド、佐藤輝さんがバディとして
同行してくれた。言葉で言い表せないくらいの感謝、お礼の気持ちでいっぱいだ。
輝さん、本当にありがとうございました。ご家族、NANAのスタッフの皆さん、
ご理解ありがとうございました。
それから、その掲載誌の繋がりで6月には岩手県宮古市に
再訪していた。通常の取材と並行して、バタバタと過ごしている間に、
7、8月の品川での写真展「青い地球のカシュ」が大盛況で終わり、その後、
これまでにないくらい忙しい日々を過ごし、今日12月30日を迎えた。
「青い地球のカシュ」を終えてから、感想を書くと
ブログに書いたのに、まだ約束を果せていない・・・。
いざ!
約40日間、作家の務めだと思い、ほぼ品川に毎日通った。
いろんな方と会場で出会い、作品を見て頂き、評価、感想を頂いた。
今回、4枚の大きなパネルを作成した。
ジンベイザメのパネルは、3m×6m。
マンタ、シロワニ、カメのパネルも3m×4,5m。
これは、キヤノンギャラリーSにとってもこれまでの最大級のパネル。
今回、プリント、パネルの作成をお願いした
ユニバーサルカラーの永田さんは、「鍵井さん、大丈夫です」と
何度も言ってくれたが、大きなパネルがどんなクオリティーで
完成しているのか?正直、不安だった。
「やるならば、誰もしていないことを・・」底辺にある気持ち。
他の800×1200のパネルは本当に美しいプリントに仕上げて頂いていたのは、
事前に確認していた。
「でも、大きなパネルでこけたら、この展示の全てのアウトやろな・・・」
とも思っていた。
設営当日、90枚ものプリントがどんどんと運び込まれて来て、
ジンベイザメ、マンタのパネルが聳え立った。
予想以上の完成度、迫力に圧倒された。
展示準備の2日間。
1日目はパネルを飾り、2日目はほとんどライトアップに時間を費やした。
そして、前日、6月30日の夕方、
品川に「青い地球のカシュ」が生まれた。
それから、あの空間は、見に来てくださる皆さんの興味や歓心などと共に
変化したと思う。
子供から年配の方、海を知らない方も含めたたくさんの人に愛された
展示空間として成長した。
これまで色んな場所、形で鍵井の写真を発表してきた。
私が未熟だったせいでもあるが、
ある意味、初めて、心から納得のいく仕事ができたのが、
「青い地球のカシュ」だった。
あの展示パネルは今、半分半分になっていて、
ジンベイザメやマンタなど大きなパネルは、岩手県宮古市にある
水産科学館で来年の5月まで、展示してもらっている。
色んなご縁が繋がって、11月から宮古市で水中撮影を再開する機会を頂いた。
来年1月にも、撮影に行く予定を立てている。
12月17,18も宮古市で潜っていたが、
水温9度の海中で、
「私は、今ここでの撮影をするために、今まで20年間、水中撮影に携わり、技術を得、
やってきたのではないか」
と頭をよぎった。
全てはそうはいかないけど、自分の感性に素直に撮影を続けていきます。
(ほんとは、年明けのコモドパーティーIN大阪、名古屋や葉山NANAさんでの
フォト講座など情報を書きたかったのですが、こんなブログにうなりました。
まだ書きたいことはあるねんけど、今日はここまで)
ほな!