少し前にひろゆきとリフレ派経済学者の高橋洋一のネット上の論争があった。

リフレ派的には円安は必ずしも悪ではない。

過去のデータからは、自国通貨安はGDPの拡大につながるらしい。


円ドル相場がまた円安に振れている。

このところ161円をちょっと超えたところでウロウロしている。


それで日経平均は久しぶりに4万円を超えている。

円安と株高の相関関係が見事に示されている。


自国通貨安は隣国窮乏化とも言って、自国の輸出競争力を強くする。


だから円安は悪ではないという。

なるほど円安は政府や輸出企業には追い風なのだろうと思う。


円高と円安を行ったり来たりするたびに、あっちが喜んだりこっちで怒ったりして、その影響は一様ではない。


ほんとうは、円安になって政府や輸出企業が儲かったら輸出企業の税金を上げたり一般国民の税金を下げたり還元したりして、そっちが儲かった分を円安で損したところに戻せばいい。

逆に円高の時は大部分の国民は儲かるので、損をした政府は税金で儲け分を回収すべき、ということになるのか。


しかし現実は、あっちで得してこっちで損してもほとんど再配分機能は働かない。

得した側は得を手放したくない。


そういうふうに考えると、円安を全面肯定するリフレ派経済学は政府もしくは輸出企業の立場を推す経済学のように見える。

円安になっても得した政府や企業が税金などでそれを国民に還元するわけではない、というその一点でリフレ派経済は少なくともわたしにとっては好ましくない。

その意味でひろゆきを推したい。

と思ったりした。

 

 

 

 

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