中国水泳チームのドーピング問題が波紋を呼んでいる。

先の東京オリンピックで行われたドーピング検査で中国競泳選手23人から禁止薬物のトリメタジジンが検出された問題。

世界反ドーピング機構(WADA)は、選手から検出されたトリメタジジンの濃度が低いことや時系列の陰性・陽性変動がドーピングパターンとは見られないことなどから23選手を「無罪」にすることにしたのだという。

検体が事後的に汚染されたもので、ドーピングではないという推測。


中国水泳選手とドーピングで言えば、1500m世界記録保持者の孫楊が思い出される。

孫楊は2018年に別荘にいる時にドーピングの抜き打ち検査を受けて、その時に血液サンプル容器を金づちで破壊した。

しかしその時にいったんは「おとがめなし」になっている。


その後4年3ヶ月の資格停止になって、先日その資格停止処分が解けて本人はパリオリンピック出場に向けてやる気満々らしい。


孫楊は結局資格停止の処分を受けたわけだが、あの時もドーピング検査に力づくで反抗してその態度が悪質だというので永久追放処分になるのでは、という話もあった。

見方によっては本当は永久資格だったのがかなり減刑された、と見えなくもない。

世界反ドーピング機構や国際水連が角度によっては中国に甘々に見えるのは、ひょっとしたら資金的に中国から多く支援を受けているのか?と勘ぐりたくなる感じ。

(実際にそれらの組織が中国から支援を受けているというような情報は、少しネットを探したが見つからなかった)


過去には日本の水泳選手でもドーピングで資格停止になった人もいた。

意図せず摂取したことを主張していたが、彼の主張は認められることはなかった。


ドーピング検査結果をどのように評価し、どのように選手資格停止や永久追放などの処分につなげるかについては何か明確な基準はあるのだろうか。

今回のニュースなどをざっと見た感じ、処分するかどうかは、違法薬物が身体に入ったかどうかがポイントであるように見える。

そこに選手やコーチの意図があったかどうかはあまり関係ないらしい。


今回の中国23選手の場合は、薬物が選手の身体に入っていたのではなく、検体サンプルが後から違法薬物に汚染された、だから無罪という理屈なのだろう。

というか、検体が後から汚染されるというのはどういうことなのかよく分からない。

誰かが中国選手団を貶めるためにわざわざ混ぜたのだろうか。

世界反ドーピング機構はその辺の経緯を明らかにすべきだと思った。




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