facebookや「X」などSNSでのい有名人を騙った詐欺が話題になっている。

それでちょっと前にはZOZO創業者の前澤友作氏がメタ社を訴えたのがニュースになった。

今朝もたまたまネットニュースに、60代女性が相続した資産1500万円を「元が100倍になる投資案件」に注ぎ込んで騙された話が出ていた。


それで思うのであるが、確かに詐欺広告を放置しているメタ社の対応は最悪だ。

ネット上の未確認情報によると、facebookの広告は6割方は詐欺的広告が占めているという。

本当だろうか。

もしメタ社が詐欺的広告を全部シャットアウトすると、おそらく同社の広告収入は激減するのかもしれない。

そうすると、決算内容が悪化して株価が低迷し株主から盛大に文句が出ることは間違いない。

メタ社としては社会的評判のためには詐欺広告は困ったことだが、しかし業績の低迷は困る。

そういう資本主義社会的なジレンマがあるのだろう。(健全な資本主義には人々の高い倫理観が不可欠だと昔の誰かが言っていたけれど)


一方でこの問題をいつまでも他人事のように放置していると人々のfacebook離れがますます進み、それはそれで業績の低迷につながる。


SNSの詐欺広告問題は2022年と2023年の比較で10倍程度に増えているらしい。

最近急に話題になり始めた問題なので一般にはまだ「免疫」がなかったのかもしれないが、しかしこうたびたびニュースになると人々もそろそろ警戒するだろう。

そうなると詐欺広告の「コンバージョン」が悪くなって騙しの効率が下がり、メタ社が対策をしなくても自然に下火になるという可能性もなくはない気がする。

一時期猛威を振るった仮想通貨詐欺が最近トンと話題にならないみたいに。


しかし今更ながら思うのは、詐欺に騙される人間の業の深さだ。

というか、わたしも人間の一人なので、必ずしも他人事ではない。

かつて同様の詐欺に引っ掛かりそうになったことは何度かある。


わたしの場合は幸い、蓄えが全くないので、どこぞの口座に100万円振り込むとかいうところまでなかなか行かない。

ということで欲深き人間が詐欺に引っ掛からないようにする一番の方法は、宵越しのカネは持たない、入ってきたらどんどんパーっと使うに限る。

なまじ防衛本能を発揮して老後資金を増やしてやろうとか思わない、そういうことなのかもしれない、とか思ったりした。



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