さっきふっと思った。
もう何年も、空を飛ぶ飛行船を見ていないなと。
わたしが子どもの頃、昭和の昔、ある一定の頻度で宣伝用の飛行船が空を飛んでいたと思う。
飛行船が飛んでいない日でも、セスナ機が拡声器を付けて、農協の耕運機展示会とかの宣伝を空から大音量で振り撒きながら飛んでいた。
あと、デパートの屋上から揚げられていたアドバルーン。
昔はアドバルーンも繁華街の空にぷかぷか浮いていたものだが、今はすっかり見ない。
飛行船を最近見ないのは、飛行船を運行して宣伝業務をしていた会社が現在国内にないから、らしい。
1996年に日本航空の関連会社の飛行船運行会社が事業を止め、その後2000年代初頭に遊覧飛行船の会社ができたりもしたらしいが、これもすぐに無くなったらしい。
現在日本の空で飛行船を見ないのは、運行会社が無くなったから、そういうことらしい。
ネット情報によると、今でも日本の空にはたまに飛行船が飛ぶことはある。
ただしそれは外国の運行会社に運行委託して、国内飛行許可を取って飛ばしているようだ。
これもネット情報によると、2022年に「アサヒスーパードライ号」が飛んだらしい。
2016年まで飛んだ「スヌーピーJ号」以来の飛行だったらしい。
昭和初期の頃は飛行関連の安全規制も今よりだいぶ緩かったのだろうし、「空を使った」広告も、スピーカーで大音声を流したり派手な見た目で宣伝するのは、騒音・景観規制的に今は厳しいのだろう。
飛行船は、100年前のヒンデンブルグ号の時代は最も軽い水素ガスで飛んでいたが、水素は爆発するので今はヘリウムが主流だ。
ヘリウムガスは、液体1Lが1万円くらいするらしい。
液体ヘリウムは常温のガス状態では700倍以上に膨らむ。
その辺をざっと計算してみると、全長20mくらいの飛行船でたぶんヘリウム代が300〜500万円くらいは要りそうだ。
ヘリウム代が高いことも飛行船運行の高い壁になっているのかもしれない。
まことにどうでもいいことだが、飛行船についてのお話でした。