ホンダのフリードがモデルチェンジしたらしい。

ホンダは日本国内では軽自動車のN-BOXが最大の売れ筋で、これ以外のモデルはなかなか苦戦しているようだ。


その中でフリードはかろうじて売れているホンダの登録車であるらしい。

フリードのライバルはトヨタのシエンタであるという。

全長全幅全高や排気量、乗車定員などがほぼ同じ。

2023年の販売台数はシエンタが13万2332台に対しフリードは7万7562台。

シエンタは2022年8月にモデルチェンジしたばかりで、それに対し7、8年前のクルマであるフリードは比較的善戦したとも言える、とニュース記事に書いてある。


それで、わたしがここで言いたいのは、クルマのボディサイズがモデルチェンジごとにどんどん拡大していく件について、なのだ。

この度モデルチェンジしたフリードは、全長が45mm大きくなったらしい。

またSUVっぽいグレードはフェンダーの分広がって全幅1720mmと5ナンバーサイズを超えてきた。


一方のシエンタは、トヨタの開発陣が語るところよによると今までもこれからも、現状のサイズをなるべく大きくしない方針を守る、ということらしい。

そういうことで新型フリードは車内空間がシエンタより広いらしい。

大きくなったのだから当たり前のことだ。


もっぱらオートバイを愛好するわたしにとって新型になったフリードがシエンタの販売台数を逆転するかどうかはまあどうでもいい。

しかし世の中のクルマが新型になるたびにサイズアップすることについては、ちょっとモヤモヤするところはある。


自動車の歴史を振り返ると、ベンツやフォルクスワーゲンだってモデルチェンジするたびに大きくなってきた。

これは年々厳しくなる衝突安全基準を満たすためとか、世界の人類が栄養状態が改善して体格が良くなっているから、とかいろいろ理由はあるらしい。

しかし年々ジジイになるわたしとしては、たまに運転する軽自動車は、5ナンバーの登録車と比べても運転が楽ちんに感じる。

運転の楽ちん加減を考えると、新型が旧型より小さくなるモデルチェンジがもっとあっても良いと思うくらいだ。


ごく稀にダウンサイズのモデルチェンジが今ままでにないこともなかったが、新型が小さくなって成功した例はほぼなかったのだろう。

小さくするよりは大きくする方が統計的に成功確率が高い。

わたしが邪推するに、ホンダのフリードが大方の例に従ってサイズアップしたのは単純にそういう話なのだと思う。


これはつまり、クルマというのは大きい方が立派に見えるし車内も広くなるし、乗っている人にとっては気分が良い。

シエンタが大きくしない方針というのはある種の逆張りと言えると思うが、これも高齢化が進む日本のことを考えた上での話のような気がする。


クルマのサイズがモデルチェンジごとに大きくなることにモヤモヤするわたしとしては、大きくなったフリードが売れるのか売れないのか、その辺に少しだけ関心があったりする。



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