静岡県の川勝知事が電撃辞任を表明したらしい。
そのニュースで久しぶりにリニア中央新幹線について思い出した。
リニアモーターカーというのは、わたしが中学生の頃に科学雑誌などでたびたび取り上げられていた。
磁石で浮いて走るので騒音がないという触れ込みで、JR以外にも日本航空も実験車両を作っていたと思う。
それがいよいよ本当に工事をして商業用路線を通すということになったのが2007年頃らしい。
Wikipediaに書いてあった。
費用は基本すべてJR東海の負担で、東京名古屋間の総工費が5.1兆円。
大阪まで延伸すると9兆円だという。
大阪まで伸ばすとJR西日本区間に入るので、費用はいくらかJR西日本持ちになるのだろうか。
川勝知事の「妨害活動」により2027年の開業目標がずれ込んで、一部では工事完成が2031年になるという話も出ている。
それで気になるのだが、果たしてこの巨額のJR東海のプロジェクトは果たして採算に乗るのか、これが原因でJR東海の経営が逼迫することはないのか。
調べてみると、JR東海は2023年3月期の年商が1.4兆円、純利益が2200億円くらい。
ただしコロナ禍による影響がかなりあって、その影響前の2019年3月期は年商1.8兆円、純利益4000億円くらい。
リニアの費用5.1兆円は、年商でいうと2.8年分、純利益では12.7年分。
計画発表時には各方面から過大投資と懸念の声も上がったようだが、JR東海は既存新幹線の収益なども含めれば投資返済は可能と答えている。
日本の人口は、現状の1.25億人が2030年頃にはざっくり1千万人減って1.16億人くらいになるらしい。
その代わり、外国人観光客がわんさかやってきてリニア新幹線に乗ってくれるのかもしれない。
今後の日本経済の行末を想像すると、リニアの巨額投資にはやはり一抹の不安があるような気がする。
ただ個人的には飛行機より新幹線派なので、もしこれが開通したら乗ってみたいとは思う。
たぶん今後もすったもんだして開業は2030年中盤になる可能性もあるかもしれない。
あと10年くら待てばまあ乗れるだろう。
それまで元気に長生きしようと思っている。