今やっている水泳の国際大会選考会というか、オリンピック選考会。

そこで昨日、瀬戸大也が400m個人メドレーで2位に入りはしたが派遣標準に届かず落選した。

一方でその前にあった100mバタフライで、池江璃花子は2位に入り派遣標準も切ってパリへの切符を手に入れた。


その池江璃花子選手の100mバラフライのレースをYouTubeで観たのだが、途中まではいい感じに前に進んで優勝できそうな勢いだったが、最後疲れて隣の高校生に逆転された。

池江選手は前日の準決勝よりタイムを落とした。

特に決勝レースは最後の5mくらいが素人目にもバテバテな感じがして、まあ結果的に派遣標準は突破できて良かったけれど、でもやっぱりいちばん強い時の体力は戻っていないような感じに見えた。


昔水泳をやっていた人間としては、バタフライの最後の10mとか5mのしんどさをなんだか久しぶりに思い出した。

いわゆる乳酸が溜まるというやつなのだろう。

だいたい、水泳でも陸上競技でも、強い選手はラストが強い。

つまり耐乳酸能力が強いのだろう。


耐乳酸能力が強いということは、それだけハードなトレーニングを積み上げているということに違いない。

ハードなトレーニングというのは、具体的には、たくさん泳ぐ、同じ距離を泳ぐのでも高強度で心拍を上げて泳ぐ、水中だけでなく陸上で筋トレもバンバンするとか、もうあらゆる面でハードにするということだろう。

それでライバルよりハードなトレーニングを積むためには、まずハードなトレーニングに耐えられる身体を土台として作っておかないといけない。

短時間では無理で、何年かかけて計画的に積み上げる必要がある。


その辺、池江選手は病気の影響で十分な土台づくりがまだなのかもしれない。

とはいうもののオリンピックは待ってくれないので、今の体力で最大限のタイムが出るレース戦略とかで乗り切るしかない。

たぶん本番ではペース配分とかも、少し前半抑え目でいく感じになるのかもしれない。


それでいうと400個メで落選した瀬戸大也は、何年か前までは前半ぶっ飛ばしてラストまで身体が持てばめっけもの、みたいな若いレースをしていたと思う。

だがこの2、3年は前半普通に入って、半分過ぎた平泳ぎから追い上げる展開に変わっている。

その辺もたぶん本人の耐乳酸能力の変化によるものかもしれない。

つまり瀬戸大也もまあまあ歳をとったということなのかもしれないし、これまでのハードトレーニングで勤続疲労があるのかもしれない。


今回の選考会は今までのところ本多灯が不調そうだったりかなり微妙な内容だが、一方で高校生の活躍も目立つので、とりあえず若い選手は前半からぶっ飛ばして最後はバテバテになったところを耐えて泳いでほしい、と思ったりする。



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