ドーハで世界水泳選手権が行われている。
日本選手では200mバタフライで本多灯がやっと金メダルを獲った。
200m個人メドレー瀬戸大也は1分57秒台で4位。
今回の世界水泳は、東京オリンピック2020が一年延期になった影響で2021年開催予定だった前回大会の福岡がオリンピックの翌年2023年開催になり、そのため本来2023年予定だったドーハが一年ずれて2024年になった、ということ。
世界水泳は二年ごと奇数年開催だったがドーハは偶数年開催となってしまいパリオリンピックの年と被ってしまった。
日本でも3月17日からパリの選考会がある。
もう間もなくである。
オリンピック選考会の日程は各国いろいろだと思うが、しかし日本のように近々国内選考会があってそこに向けて今調整中の選手が多いのだろう。
ドーハは記録的にイマイチ冴えない。
逆にいうと、ドーハにピークを合わせればこんなにメダルに手が届きやすい大会もなかったかもしれない。
瀬戸大也が4位になった200の個人メドレーも優勝タイムは1分56秒台後半、広島選手が5位になった200m平泳は2分7秒94が優勝タイム。
中国の潘展樂が400mフリーリレーの一泳で世界記録は出していたが、今のところ見どころはそれくらいだったような気がする。
金メダルを獲った本多灯も直前に足を捻挫して、バラフライは泳いだが400m個人メドレーは棄権するらしい。
何はともあれこのレベルの大会に出るような選手たちにとっては、オリンピックこそが本命大会であるのだろう。
最近気になるのは、バタフライで異次元の強さを誇っていたクリストフ・ミラークや同じく100m平泳絶対王者だったアダム・ピーティーなどが心の病で不調に陥っていること。
ピーティーの方は少し復活して今大会100mで銅メダルだったが、かつての圧倒的なタイムではなかった。
姿の見えないミラークは、元気にやっているのだろうか。
あと、アメリカのドレセルもずっと世界大会欠席中だが大丈夫か。
まあ彼らは人生を賭けてオリンピックの金メダルを目指しているのだろうが、自分を追い込み過ぎて心を病んでしまっては元も子もない気もする。
外国選手だけでなく、日本の選手でもそういう話は耳にするわけであるが、今後は競技力の強化と同じかそれ以上にメンタルヘルスの方も必要な気がする。
このような状況を教訓として、日々体力増強に勤しむオジサンとしてはメンタル的なキャパを超えないように気をつけようと思ったりしている。
(そんなところまで追い込めれば大したものです)