オートバイに乗って長距離ツーリングをしていると、ゴミ箱が欲しくなるのだ。
他の人は、そういうことはありませんか、と思ったりする。
旅の途中でセブンイレブンに寄ってパンとコーヒーを買う。
セブンの駐車場で食ってそのまま店内のゴミ箱にパン食った後のゴミを捨てられれば問題はない。
しかし何かの拍子に、その場ではパンを食わないで、眺めの良い太平洋が見える岬の丘の展望場まで行って、そこで弁当を広げたりするような場合。
出たゴミをどうするか。
最近は公共のゴミ箱というものが少なくなったような気がする。
公共のゴミ箱は、定期的に中身を回収していかないといけないからけっこうな手間が掛かるのだろう。
旅先のゴミの処理を自分で適切にすべきなのは言うまでもない。
それで、屋根とエアコンの付いたクルマならついでに車内にゴミ箱を設置することも難しくない。
しかし屋根のないオートバイでは、ゴミ箱の設置はどうすればいいというのか。
この問題に関して、わたしの場合はオートバイのタンクバックの中に小さいレジ袋的なものを仕込んでおいて、ゴミが出たらそこへ捨てるという方式を取っていた。
しかしこの方式はタンクバックの中に明らかにゴミ然とした白いビニールが場所を占めていてスマートさに欠ける。
なおかつ、小泉進次郎がレジ袋を有料化して以降、いや、わたしはレジ袋有料化の件では基本的に進次郎氏に賛同するので、それ以降はレジ袋が自然には集まらなくなった。
だから旅のゴミ袋用に小さめのビニール袋を100円か200円か出して調達していた。
この問題を解決すべくAmazonで、オートバイで携帯できてキャンプとかした時にも便利に使えるジャストサイズなゴミ箱的なものを探した。
そうすると、恐ろしいことにトレッキング用のリュックサックの脇に装着するようなタイプの携帯ゴミ袋が見つかった。
全高25cm、直径16cmの半透明のいい感じのサイズ。
不要な時にはクシャクシャにして荷物の隙間に押し込んでおいて邪魔にならない。
ポールやバー状の物に固定する用のマジックテープが縦横どちらでもいけるように付いている。
これはトレッキングや登山だけでなく、オートバイにおける旅でも使えるのではないか。
何より驚いたのは、この携帯ゴミ袋のお値段が3480円もしたということだ。
わたしは誰かに騙されているのかもしれない。
その機能と材質等から考えて、どうやっても1000円以上はしそうにない感じのものなのだが、お値段は3480円。
そんなものを深夜にポチる自分は、どうかしている。
しかしAmazonの「購入する」ボタンを押して速攻届いたその携帯ゴミ袋は、予想通りペラペラでヘナヘナだった。
というか、ペラペラでヘナヘナであることがこのプロダクトのストロングポイントだったりする。
自分のメンタルの中における、認知的不協和に対する防衛反応としての合理化作用のことを今思っている。
いや、この買い物はきっと将来役に立つ良い買い物だったに違いない。
早くオートバイで長旅がしたい。