川崎市川崎区の横浜地検川崎支部で同市多摩区宿河原の無職、杉本裕太容疑者(20)=強盗や集団強姦などの容疑で逮捕=が逃走した事件で、神奈川県警は9日、杉本容疑者を横浜市泉区で発見して身柄を確保した。県警は杉本容疑者の逃走に知人が協力した可能性が高いとみて、交友関係を調べるとともに、防犯カメラの解析を進めるなどして、詳しい逃走経路の解明を目指す。
県警ではこれまで、友人20数人からの聴取を継続するなど交友関係を中心に捜査を進め、約4千人態勢で大規模な捜索を続けてきたが、確保までに2日近くを要した。
杉本容疑者は6日に逮捕され、7日午後に送検後、地検支部6階の取調室で弁護士と接見。途中でトイレに行き、腰縄を再び締めた後の午後2時15分ごろ、「腰縄が緩くなった」と訴え、50代の男性巡査部長が背後に回った瞬間、腰縄を下ろして未施錠のドアから階段を駆け降りて逃げた。
逃走直前に検察事務官が所用のため取調室を出たため、取調室には当時、杉本容疑者のほかには、男性巡査部長と弁護士の2人しかいなかった。
県警は8日、杉本容疑者を全国に指名手配。約4千人態勢で川崎市の自宅周辺や都県境を中心に足取りを捜査。漫画喫茶やインターネットカフェ、空き家をはじめ、杉本容疑者が立ち入る可能性がある場所を捜索するとともに、友人ら約20人からも事情聴取。警視庁も都県境の幹線道路に警察官を配置するなどして杉本容疑者の行方を追っていた。
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