海じゃなく森の匂いだ「いわき市立草野心平記念館」のなか
 
心平の「地」の一文字の豪気さよきゅっきゅと床を鳴らして歩く
 
花巻にじいちゃんばあちゃん溢れ出てマルカンビルはスローな夕焼け(ゆやけ)
 
モスラでも潜んでいそう開かずの戸が並ぶマルカンビル七階は
 
「しんしんと」その名のごとき雪が降るカムパネルラはいると思うんだ
 
草田男の昭和は遠くなりにけりマルカンビルに向日葵の咲く
 
紫波町の胡堂記念館に漂えるマイナスイオンのようなる昭和
 
あらえびすと野村胡堂に向き合いてふたつの才に撃たれておりぬ
 
銭形が今にも銭を投げそうだごめんなさいと先に謝る
 
銭形平次のイントロを聞きおれば水曜8時の遠きひかりよ