東京新宿「靴は売らない靴屋」西村泰紀です。
お店にお越しいただいて、
足の計測をしていただきます。
最初に、素足になっていただくのです。
ここが私のチェックポイント。
靴下をお脱ぎになる、
その時のカカトから土踏まずの
幅を見れば、大体の幅が見えます。
ここからお客様の思考回路を
グチュグチュにさせていただきます。
「痛くなるから、
痛くならないように
靴を広くする、大きくする」
それでもうまく行かないから、
さて困ったものだと、
Google 先生に相談したり、
お友達に相談して、
シューフィット・神戸屋を
知っていただく。
本を見つけて、お読みいただき、
なるほど狭い靴が必要な人がいるんだ！
それは大変だろうな・・・・
でも、広い靴を選んでも、
それでも痛くなる私は、幅広！！
だから、どうしたものか、
相談してみよう。
この見た目に差がある靴を
いきなり選べる方はめったにいません。
でも、これがピッタリなサイズなのです。
この靴のようにご自身の足にとって
狭すぎる靴に足を入れることを
想像しただけで、
「無理無理無理」と頭の中で
連呼していると思います。
「夕方になって足がむくんだ時、
どれほどのことが起きるだろ！！」
そんな起きていないことを想像して、
この靴を拒絶する。
わかります！！
だれも、こんな靴を
勧めてくれる人いなかったし、
お店で見たことない！！
でも、５分履いて、店内を歩いてみてください。
きっと感覚が変わります！！
そして、私の一番の悩みポイントを
ぐさりと突き刺す一言を口にしてくださいます。
「この靴履いて帰りたい！！！」
できるものならば、
私も売って差し上げたい！！
でもこの靴売っちゃうと、
補充は２か月後。
その間、そのサイズのお客様を
がっかりさせてしまいます。
「靴を売らない靴屋」が一番心が
苦しくなる瞬間です。
しかし、「嬉しい瞬間」でもあるのです。