● デパートでの靴選びを観察
東京新宿
「靴は売らない靴屋」
やすはる です
お買い物ツアーのお客様をご案内して、日曜日の午後4時過ぎ、大賑わいの新宿高島屋の婦人靴売り場へいってきました。
お客さまのご要望は、大変ハイレベルなもの。
内容は、改めて別記事でご紹介できればと思います。
お客さまの靴が出てくるまでの間、店内の様子を観察していました。
お客さまの割に店員さんが少ないように感じます。
どのイスもお客様がお試し中。
靴を抱えて、サイズ出しをして欲しそうなお客さまが何人も。
棚から靴を取って、ご自身で試して、鏡でご覧になっているお客さま。
片足出しの靴が多いので、両足履いて試すには、必ず店員さんに声をかけなければなりません。(そのまま靴をはいてお帰りになる方がいるため、片足しか店頭に出さないやり方です)
靴業界は大変な不況です。
余裕のある人員配置は無理なのでしょう。
それにしても、この状態では、お客さまがいろいろな靴を試すには勇気がいるだろうな、と感じました。
ましてや、店頭に出ていないサイズの靴を何足も出してもらって、買わないことの心理的抵抗感は、相当なものだ、と感じます。
小さなお足のお客さま数人の方から、同じような話をお聞きしました。
”必ずサイズを出してもらわないといけないのが嫌のなのよね。買わないと悪いような気がしちゃうんだもの”
なるほど、この雰囲気では、そんな気持ちになるでしょうね。
ご案内していたお客さまが、「あんなんで合う靴見つかるのかしら?見つかるとしたら、本当にうらやましいわ!!」とおっしゃったのがとても印象に残りました。
お買い物ツアーを平日にお勧めしているのは、休日の靴売り場は、ゆっくりあれこれ試す雰囲気、空間ではない、と思うからです。
休日しか時間が取れない方は、午前中か、午後の早い時間をお勧めします。
「足がむくむので、靴を買うなら夕方近い午後」、という常識は、すべての人に当てはまるわけではありません。
それよりも、ゆっくり、あれこれ試せる時間帯に、納得の一足を探しに行きませんか?