今回は保険の内容についての比較。

・・・の前に、

前回あげた保険会社の中で特殊なものが一つあります。
それは日本山岳救助機構合同会社のやつ。
(旧都岳連遭難共済からの移行者も多数なのかな?)
※都岳連遭難共済は保険業法改正により平成20年4月1日以降の加入受付は中止しています。


ここの保険はカバレージ制度という少し特殊な制度を導入しています。
遭難・救助した時に1会員1会員期間250万円を限度に支払いしてくれます。
そして遭難・救助に支払いした合計金額を年度末に当年度の全会員で分割し、
公平な分担をするという事後分担金方式を取っている点。

事後分担金は実際にお支払したカバレージ費用のみを分割して算出し、
責任準備金や予備金を含まないので保険や共済などと比べ低額になるみたいです。

簡単に言うと、ここに加入する場合は最初は入会金+会費を支払うだけです。
そして、年度末に算出された実費が口座から引き落とされる感じになります。
最終的にいくら支払うかは年度末にならないと分からないということになります。

デメリットは年度末にならないと保険金額が確定しない。
会員数が少なくなり事故が多くなった時は保険金額が跳ね上がる可能性もあり。

メリットはほぼ実費分を払う形になるので他の保険会社より格安になる。
保険加入者は年度末に支払うということが頭にあるので
山行中の行動などが少し慎重になるのでは?
自分が事故を起こさなければ保険料は安くなりますからね!


他の保険会社は加入時に決められた期間の保険料を支払います。

少し話がそれましたが

まずは【ハイキング保険】について
※就業中不担保で保険期間は1年間の場合の比較です(08年12月3日現在)

1.モンベル(富士火災海上保険株式会社)
   ◆2740円~ 入院・通院・医療費用(無し)、個人賠責(1億円)
         携行品損害(無し)、救援者費用(500万円)
   ◆4270円~ 入院・通院費用(無し)、医療費用(50万)、個人賠責(1億円)
         携行品損害(無し)、救援者費用(500万円)
   ◆9080円~ 入院費用(1500円/日)、通院費用(1000円/日)
         医療費用(50万)、個人賠責(1億円)
         携行品損害(10万)、救援者費用(500万円)
   ※軽アイゼンを使用しての登山は補償されません。
   ※加入条件としてモンベルメイトであること。

2.千代田保険センター(あいおい損害保険株式会社)
   ◆10500円~ 入院費用(2000円/日〔就業中〕、4000円/日〔レジャー中〕)、
          個人賠責(3000万円)、救援者費用(300万円)
   ※軽アイゼンを使用しての登山は補償されません。
   ※1年間の設定がなく2年間からの契約になります。就業中の事故も補償
   ※1年間あたりの保険料は5500円、他に比べて個人賠責の額の低さが少し気になります。

3.グラフィス(三井住友海上)
   ◆4720円~ 入院費用(2000円/日)、通院費用(1000円/日)
         救援者費用(500万円)、
   ※オプション:個人賠責(1億円)+920円、携行品損害(10万)+840円
   ※個人賠責も付加すると5640円
   ※軽アイゼンを使用しての一般的なルートでの登山は補償されます。

4.セブンエー(三井住友海上)
   ◆4400円~ 入院費用(2000円/日)、通院費用(1000円/日)
         救援者費用(500万円)、
   ※オプション:個人賠責(1億円)+920円、携行品損害(15万)+1040円
   ※個人賠責も付加すると5320円
   ※おそらく軽アイゼンを使用しての登山は補償されません。

5.日本山岳協会山岳共済会
   ◆2000円~ 入院費用(2000円/日)、通院費用(無し)
         救援者費用(300万円)、個人賠責(1億円)
   ※加入条件として日本山岳協会山岳共済に加入していること(入会金無料+年会費1000円)
   ※通院費用付(1700円/日)は5000円~
   ※個人契約ではなく団体契約扱いになります。
   ※夏山の雪渓での軽アイゼンを使用しての登山は補償されます。
   ※救援者費用は疾病の時には補償されません。

6.木村総合保険事務所(富士火災海上保険)
   ◆3000円~ 入院費用(1290円/日)、通院費用(790円/日)
         救援者費用(500万円)
   ※オプション:個人賠責(1億円)+920円
   ※個人賠責も付加すると3920円
   ※軽アイゼンを使用しての登山は補償されません。

7.日本山岳救助機構合同会社
   ハイキング保険の取り扱いは無し。山岳保険のみ。


以上でハイキング型の保険の比較はおわり。


基本的に入通院費用付き+個人賠償責任保険付きで約5000円前後ってとこですかね。
救援者費用は大体300万円~500万円の間で保証されています。


ハイキング保険では高山病・疾病・凍傷・疲労などの要因の場合は
救援者費用は適用されない場合が多いみたいです。
あとは前回にも書いた大キレットなどの一般縦走の岩場などは通常ならOK。
でも天候条件によりダメだとか。その時の気候や条件次第で違ってくるようです。
保険会社がどう捉えるか、解釈の仕方が違いますからね。

木村総合保険事務所のQ&Aでは、、
一般縦走路の岩場などを通過するルートは対象となりますと書いてあります。
剣岳別山尾根、槍ヶ岳・槍ヶ岳山荘から頂上への一般路、
南岳-北穂高岳・大キレットの通過など実線ルートで無雪状態の登山をする方です。

このようにわざわざQ&Aに書いてあるということは
他の保険会社では適用されないこともあるということを頭にいれておいてください。

そして自然が相手ですからこの時期からは保証外だよという
明確な線引きというのがなく難しいのでグレー部分が多いような気がします。

少しでも危険度が高いところへ行くようであれば山岳保険の方が無難だと思います。


あと、必ず登山届けは出しましょう!!
届け出を出す場所がない低山に行く場合でも
管轄の警察や家族に登山届けは出すほうが良いみたいです。

もし、遭難などした時に届出がないと認められないこともあるみたいなので。
特に高い山で滑落して死亡した時などは届出がないと
自殺として認識されてしまう可能性もあると書いてありましたので気をつけましょう。


皆さんが疑問に思うような細かい点は保険会社のHPにQ&Aがあったりしますのでそれでご確認を!!
それでおおまかな疑問は解決できる気がします。
それでも分からない場合は保険会社に直接聞いてください。
調べるのは面倒ですけど。。

お次は山岳保険について調べたいと思います。

うー、調べるだけで疲れた。

保険についてこんなに調べたの初めてだよ(^^;


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山岳保険について Part.2
山岳保険について Part.4
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