昨日は八百万の神々が
出雲大社にお集まりになる
神迎祭の日でした。



神在祭の期間中には
何度か参拝したことがあるけど
神迎祭はまだ行ったことがない。



出雲大社参拝ツアーをさせて頂くし
今回はお迎えの儀式に行きたい!と思い
参加してきました。




運転手はきょん太






431号線を出雲に向かって走っていると
丁度神々が降り立つ稲佐の浜辺りの空に
雲の階段が出来てるような…
神々がまさに降り立とうとしてるような…
なんとも不思議な模様になっていてゾクッとした。




神迎祭は大混雑が予想されたので
タリーズ出雲店時代のフェローCに
穴場の駐車場はないかと聞いてみたら
「うちんちの駐車場使ってください!」とのことで
有り難く貸してもらうことに。



彼女の家は
稲佐の浜から徒歩1分くらいの場所。



「私は仕事があるので、もし道に迷ったら
遠慮なく母の携帯に連絡ください!」
そう言ってくれた。



タリーズ時代に何度かお会いしている
彼女のお母さん。
でもさすがに申し訳ない…と思った



が、しかし



前に行ったときは夜だったから
案の定全く分からず
彼女のお母さんに電話をした。



電話で道順を聞いても分からなくて
どうしよう…と思っていると
「今からバイクで迎えに行くから待ってて!」
と、お母さんが迎えに来てくれた。



「私に付いてきてね!」
そう言われて、車で追いかける。
お母さんの後姿が有難すぎて泣きそうになる。

無事駐車場に着いて
お久しぶりですとご挨拶をしてると
お母さんの目に涙が。



バイクで走って
目が乾いたせいだと思う。



手で拭いながら
満面の笑みで大歓迎してくださる。



その姿がなんだかとても神々しくて
涙が出そうになった(´;ω;`)



夜道を歩くからと
懐中電灯まで貸してくださった。





いざ稲佐の浜に向かうも…



会場に向かう道には大行列が出来ていて
その列に並んでる最中に神迎えの儀式が
始まってしまった。



「もう儀式が終わるまでは入場出来ません」
そうアナウンスがあって
別の入口から浜の方に出たけど
背の低い私はなーんにも見えず
(夫は見えたらしい)

かろうじて
出雲大社に向かう神々を
お見送りすることはできた。



「フラッシュはたかないでください」
とアナウンスがあり
フラッシュを切ろうとカメラを構っていると
「目で見ることが大事だぞ!」
と夫に言われてハッとする。



いつも穏やかな夫が
いつになく語気を強めてそう言うので
神さまみたいでなんだか惚れ直した。



いや、そんな場合じゃない。






この白い布の中に八百万の神々が…


この後、神迎の道を通って出雲大社に向かう。
そして神楽殿で神迎祭が行われ
神々は旅宿である東西の十九社に鎮まられる。


明らかに神楽殿に入りきれない人の群れ…
この大行列に並んで歩くのは諦めた。



まあ、来年はもっと早く来よう。
それより遠くから来られた方々が
見れなかったら残念だろうね。



そんなことを話しながら
駐車場に戻ると
フェローのお父さんとお母さんが
家の前に立っておられた。



彼女の実家は神迎の道沿いにあるので
神迎祭のときは
家の前に立って神々をお迎えするそうだ。



それだけじゃなく
神々の後ろに付いて歩く人々に
笑顔で「お疲れさまです」と挨拶しておられた。
なんか感動する光景。



行列がなかなか途切れなくて
車が出せなかったのもあり
お父さんとお母さんとしばらくお話をした。



お父さんは神職に携わっておられて
そこで行われる神事のことや
お母さんのスマホで写真を沢山見せてくれた。



そのお話がとっても楽しくて
私たちを歓迎してくださってるのも伝わってきて
ジーンとしてしまった。



「来年もいらっしゃい!
うちの駐車場使ってくれていいからね!
来年は神事が見えるように脚立も貸してあげる」



そう言ってくださる
お父さんとお母さん( i _ i )



話してるだけで幸せな気分になった。
ほんとに不思議。
もう大好き過ぎる。








神事はほとんど見えなかったし
そこだけを切り取ると
「いや、何しに来たんじゃ私は!」
と言いたくなるところだけれど
「あぁ、今日私はお父さんとお母さんの温もりを通して、ギフトをたんまり頂いたな」
と思った。



フェローのCは情に厚い子で
一緒に働いてた頃には
私を何度も励まし支えてくれた。



今回、神迎祭に行くと連絡したら
「ローヒールかスニーカーで来てください!
コートを着てあったかくして来てください!
この道は交通規制がかかります!」と
沢山のアドバイスをくれた。



この一家はほんとに
あったかくてあったかくて
思い出すだけで涙が出そうになる。



彼女は昔からよく言っていた。



「出雲は神さまに守られてるんですよ」



いや、ほんとそうだと思う。



出雲の人たちに漂う安定感は
出雲大社の神さまが守ってくれている
という信心からも生まれてるんだろうな。



そりゃ私が神さまだったら
こんな氏子さんは守りたくなるわ。



そんなことを思った神迎祭なのでした。









そして久々に親愛なる「とんき」へ。


ここの「かをり焼」は絶品です!
豚肉が柔らかくて、タレがまた美味い!
出雲にお越しの際は夜ご飯にぜひ!



ここは味だけじゃない。
店員さんも大好きなんですよね。


カウンターに座ってると
キャベツがトングで追加されるシステムも
とっても好き。


お腹いっぱい食べていってほしい
というあったかい心意気を感じる。


かをり焼のタレとキャベツがめっちゃ合うので
いつまでもキャベツを食べれてしまうという
なんとも恐ろしい食べ物。

夫と付き合って間もない頃
夫の国家試験直前にここに来た。
(試験に勝つためにとんかつ笑)



その時にカウンターで喧嘩をして 
私がポロポロ泣き出した。



理由は全く覚えていないので
どうせ私が嫉妬でもしたんだろう。



「あの時はびっくりしたよー!(笑)」と
店員さんにいまだに言われる。



昨夜も
「あれは何年前だっけ?」と聞かれ
「11年前です(笑)」と答えると
「もうそんなになるかいなー!」と店員さん。



「今でも泣かされてます」と言うと
「今は俺が泣かされてます」と夫が言い
「だろうね」と店員さんが言って一同大笑い。



夫と出雲に来た夜は
必ずここに来ては
初々しい私たちを思い出します。







そして帰り道に
私が暮らしてた武志町のアパートを見に行き
まだあることにホッとしながら



「付き合う前のあなたは、私に会いたくて
真夜中に突然来るくらい情熱的だったのに…」と
口を尖らせていると
「今はずっと一緒にいるだろ?」と
誤魔化そうとする夫にやんややんや言いながら
家路に着いたのでした。

これはとんかつ。









もー出雲に住みたい!と思った夜でした。



そうそう、
母子手帳を数日前に見返してみたら
私の出生届は出雲市に出されてました。



出雲で母のお腹に宿り
松江の病院で生まれ
おそらく数年は出雲で育ちました。



調べたところによると
産土神社って生まれた場所ではないようで
お母さんのお腹に入って数ヶ月経った頃に
住んでた場所にあるんだそうです。



しかも、私が育った町は
出雲市塩冶町と記載されてたのだけど
夫が私と出会った大学時代に住んでいたのは
そのすぐ隣の町でした!



「す、す、すごくない?!!」
「私の産土神社の神様と大国主命さんが
私たちを繋げてくれたんだわ!」と
鼻息荒く夫に伝えると
「うむ」と薄い反応でしたとさ。



(`・ω・´)