今日は結婚して9回目の記念日。
お付き合いして10回目の記念日。







夫は今夜、仕事の会議が出雲であり
私は朝から頭痛がして昼まで寝ていた。





フェイスブックを開くと
お友達のJさんが
去年の私の記事をシェアしてくれていた。

(๑°ㅁ°๑)ハッ‼





今日、結婚記念日だった!!





と、そこで気づく私…(笑)






年々、記念日的な行事が
脳みそから抜け落ちていく。


以前は真逆だった。


でもそれは良いことなのかもしれない。


日常でこれでもかと愛を伝え
これでもかと愛を受け取って
心がどんどん緩んでいる。


私からすると
毎日という日常こそ
祝福するべきものなのだ。


気持ちが落ちたとき
私の気持ちを話したり


嬉しかったことを報告したり


夫の仕事での出来事を聞いたり


お互いの深層心理を
話し合ってみたり


一緒に出掛けて
同じものを眺めて歩いたり


美味しくない料理を
ガッカリしながら一緒に食べたり


美味しいものを
「美味しいねー!」と一緒に食べたり


無口な日もあったり


ソファで寝転んでる夫に
ダイブしてみたり


面白い動画を見つけると
「見て見て!」と勧め合ったり



うさこを溺愛する夫に聞こえるように
「誰がこの人の奥さんか分かってる?」と
うさこに話しかけたり


そんな同じようなことを繰り返す毎日が
積み重なっていくことが、愛しいなと思う。




毎日毎日、似たような日。
だけど同じ日なんて一つとしてない。







「明日死ぬかもしれない」


それでもやり残したことなんて
無いとずっと思っていた。


でも近頃思う。
白髪になって、シワシワになった私たちは
どんな夫婦になってるのかを見届けたい。


60歳のおばあさんになっても
私はうさこに嫉妬してるんだろうか。


60歳のおじいさんになっても
夫はのび太みたいな人なのだろうか。


その頃の私たちは
どんなことで笑って泣いてるんだろうか。


それまであと20年もあるし
たったの20年しかない。


そう思うと
毎日が記念日のように思えてくる。







とりたてて語るべきことのない日も
夫婦の時間は積み重なっていく。


むしろそういう淡々とした日常こそ
私が一番欲しかったものだと思う。


私が夫を責めることもなく
自分に責められることもなく


悲しい時に悲しいと言えて
寂しい時に寂しいと言えて
嬉しい時に嬉しいと言える。


そんな夫との時間を愛おしく思いながら
地味な日常が通り過ぎていく。


そんな「当たり前さ」が
一番かけがえのないものだと思う。




これは間違いなんじゃないか、とか
これは甘えなんじゃないか、とか
思考のフィルターを通さずに
ありのままの自分を見せること。


役に立てない私のまま
妻としてここにいること。


そんな自分のまま
安心して暮らすこと。


自分を卑下せずに
差し出されたものを受け取ること。


分からない時は素直に聞くこと。


ここが私の家だと思うこと。





子供の頃からずっと
それが欲しくて欲しくて
でもそんなものあるはずないと思って
諦めていた。


「それはもうここにあるんだよ」


淡々と過ぎていく日常の中で
夫がそう教えてくれた。


そうして私は
目の前に夫がいなくても
安心できるようになった。


私が気づけるようになったせいか
去年も今年も記念日の夜に夫がいない。
薔薇の花束もない。


証拠を用意しなくてももう大丈夫だと
神様が思ったのかもしれない。


2年連続でいないなんて!と
忘れてたくせにチラッと思う。
けど、記念日に安心して仕事をする夫を
嬉しく思う私もいる。


新婚当初は不安定な私のために
夫は仕事をかなりセーブしてくれていたのだ。







「ない」けど「ある」


目の前に夫も薔薇の花束もないけど
もう私の中にはいつでもそれが「ある」


ふと食べたくなって切ったりんごに
私たちが積み重ねてきた時間を感じられる。


2009年の私に伝えたい。


どんなに暴れても
どんなに自分を責めても
どんなに自信がなくても
どんなに怖くても


結局9年後のあなたは
問答無用で愛に包まれてるんだよ、と。



いや、悩んでボロボロだったあの頃だって
実は安心の中で暴れてたんだよ。


あなたは怖いから
気づきたくなかったんだろうけど。


安心して。
ろくでなしなとこもそのまんまだし
大したことない割に素敵な人に囲まれてるのも
そのまんまだから。




60歳の私もきっとそうなんでしょう。


夫さま、愛しい日常をありがとう。


私が一番欲しいものを
毎日届けてくれてありがとう。





とはいえ、来年は10年という節目なので
スイートテンダイヤモンドを期待してますけど(笑)