用事と用事の合間に空白の時間が出来たので
喫茶店に来てみた。


1時間あるから
家に帰ろうかと思ったけど
根が生えそうなのでお茶することにした。
ひとりでお茶するのは久しぶり。



近頃は旅行の反動か
ローな自分がいる。


SNSを眺めていると
そこで繋がってる人たちが
精力的に活動してる様子が伝わってきて
「すげーな」と思う。


その人たちの心中は分からないし
もしかしたらローなまんま
頑張ってる人だっているんだろう。


だけど遠目から見ると
すごく眩しい(笑)
そして純粋にすごいなと思う。


少し前はもう少し焦ってたと思う。


カウンセラーとしての方向性とか
新しいことを始めようとか
アレコレ考えたりもしていた。


だけどしばらくすると
「ま、いっか」と思った。


カウンセラーになると決めたとき
オープンカウンセリング、セミナー、
スクールをやろうと決めたときみたいな
熱が今は湧き上がってこないから。





勧められた映画を観たり
積読本だった小説を読んで
じわじわ感動したり
それを夫に話してまた浸ってみたり。


たまにカウンセリングで
クライアントさんと話したり
友達からの相談を聴いたり。


そんな地味な毎日を過ごしている。
地味だけれど味わい深い。


その映画も小説も素晴らしかったし
誰かの話を聴いてると
そこから引き出される自分と出会える。


基本的にカレンダーは空白で
それがなんとも心地良い。


何かやらなければという気持ちが
全く無いわけじゃない。
むしろそれはいつもどこかにある。


けど今はこうしてのんびりしてたいと思う。
それに旅行で気づいたのだった。


とかいって明日になったら
心変わりしてるかもしれないけど(笑)





「のんびりする」って実は難しい。
心の中までのんびりするのは。


案外忙しく動き回ってるときほど
隙間の時間でのんびり出来たりするものだ。


のんびり出来る状況が多いと
心が騒ぎ出してしまうもの。


そのせいか
最近は夕食も毎日作り
丁寧に掃除をしたりしている。


その家事の合間の昼寝や
コーヒータイムが妙に心地良い。


地味な毎日だけど
ようやく心ものんびりしてる気がする。


旅においての自問自答のおかげかもしれない。






人生を季節に例えると
活動的だった頃が夏で
今は秋なんだと思う。


季節は必ず巡る。


こういうのこそ薄味の幸せであり
今しか味わえない季節なのだろうなと
ぼんやり思う昼下がりの午後。






問題なんて探せば見つかるし
全てが完璧だとは言い難い。

むしろ私の人生そのものが問題にさえ思えて
モヤモヤするときだってしょっちゅうある。

けどまあそんなことより
空を見上げると雲や月や星が綺麗だし
さんまやなすが美味しい。

最近これを聴いてると心地良い。


「それでいい」とどこかから聴こえてくる。


視点を変えると
小さな幸せはいつでも見つかる。