おはようござます!!

 

早速ですが、

 

今回はある方のBLOGに出会えたことで、応援も兼ねてわたしが経験した治療を振り返えりながらBLOGとしたいと思います。

少しでも参考にしてもらえたらいいなぁ~
 

以前からBLOGを読まれてるみなさまにとっては

繰り返しとなってしまうことをお許しください。

わたしはいまから4年前、妻の四十九日の終えた1月下旬に中咽頭がんと診断されて、糖尿病の安定を目的とした入院治療を経た3月末からがんの治療を始めました。

診断としては6cm超の癌が右の喉にあり、かつ、左側にも転移があったものの、喉ちんこや食道などには転移がなかったことから、限りなくステージⅣに近いステージⅢと診断されました。

この大きさでほかに転移して無かったことは不幸中の幸いだったようで、万が一喉ちんこに転移してた場合はつんく♂さんのように筆談で会話するようになっていたと医師に言われたことはいまでもハッキリと覚えてます。

治療方法は、最初の大学病院では摘出手術してから抗がん剤と放射線の治療を行うと説明を受けましたが、治療が数ヶ月先でないとベッドが空かないと言われたため、比較的自宅から近く妻が最後までお世話になった大学病院に転院させて欲しいとお願いすると、医者同士が知り合いだったこともあって、1週間後には転院先で検査をしていただき、治療方法や入院についてもトントン拍子で決まりました。
また、最初の大学病院では手術を前提で話が進みましたが、転院した大学病院では抗がん剤と放射線治療で根治する可能性が高いと判断していただいたので、手術はせずに医師の言う通りの治療を受けることにしました。


さて治療方法ですが、

◯ 抗がん剤
・わたしはシスプラチンのみの投与となりましたが、進行具合によってはほかの抗がん剤も併せて投与します。
・投与は、
例)月曜に抗がん剤を投与したあとその後4日間は生理食塩水を点滴し、おしっこがしっかりと出てることを確認します。
これは身体に溜まった抗がん剤をそのままにしておくと腎機能障害を起こす可能性があるため、ショートハイドレーション法(補液 1.6L~2.5L を 4 時間~4 時間 30 分かけて投与+経口で水分を 1L 程度摂取)を行い、余計な抗がん剤をおしっことして外に出すというものです。
・その後2週間は、お休みです。
これを3クール行います。
・その時の副作用ですが、わたしは最初の1週間は非常に辛く、同時に始めた放射線治療のために放射線科に向かう際には車椅子で連れてっていただくほどに気持ちも身体も最悪でした。
いまでも経過観察で放射線科にお邪魔すると、放射線科の看護師さんや受付のみなさんに、"あの時のことは忘れませんよ!"と言われるほどに衰弱してたようです。
・その後耐性ができたようで、第2クール以降は第1クールほどの倦怠感はありませんでした。
・個人差があるため参考にはならないかもしれませんので、実際に治療を始めて少しでも気分が悪いようでしたら、看護師さんに伝えてフォローしてもらってくださいね。
・あ!もうひとつ重要なことがありました!
抗がん剤の影響で口腔カンジダ症になりやすいので、食後は必ず歯磨きをして口の中を清潔に保ってください!
と言っても必ずと言っても良いほどに口腔ガンジダ症に罹りますので、その際には恥ずかしがらずに看護師さんに伝えてください!
うがい薬とぬり薬で必ず良くなりますのでご安心を!


◯ 放射線治療
・35回です。
進行によっては30回という方もいらっしゃるようですが、35回が一般的のようです。
・35回の内訳は、1日1回、週5日の放射線治療を7週間行います。
・最初の1週間は首に変化はありませんが、2週間目ぐらいからは首が赤くなり始め、照射された箇所の髭が抜け、併せて襟足も抜け始めました。
・わたしの場合、首の皮膚が爛れ始めたのは5週間ほど経った時だったと記憶してます。

放射線治療が始まった時から処方された軟膏(アズノール)をべったりと塗ってたこともあって進行は比較的遅かったのですが、それでも放射線治療の最後の方は痛くて痛くて仕方ありませんでした。
人によっては3週目から爛れ始める方も居ると聞きましたので、放射線治療がはじまったら軟膏を塗るようにしたほうが良いかもしれません。
・味覚ですが、こちらは5週目ぐらいからバカになり始め、頻繁に栄養士さんと話し合いをしながらわたしが食べられるモノを探るようになりました。
そもそも病院食は健常者であっても味が薄いと感じるのですから、わたしのように味覚がバカになった患者にとっては茹でただけの大根を食べてるかのように感じたほどに美味しくありません。
わたしがちゃんと伝えきれないのも悪いのですが、最終的には栄養士さんがギブアップして、好きなモノを食べて良い!と言われるようになってしまったのですから、面倒な患者だったことだと思います。ゴメンナサイ・・
・唾液も同じ頃から減りました。
唾液を出す唾液腺は、耳下腺、顎下腺、舌下腺が左右にあり、計6か所すべてが破壊されます。
そのため唾液が出なく喉はカラカラになってご飯やパンが喉に詰まってしまうのですが、わたしは意地でも胃瘻に頼りたくなかったので、食事を取るときは水や牛乳などで流し込むようにして食べてました。


◯ 胃瘻
・わたしは抗がん剤の副作用があまりにも酷かったので、2週目の終わりごろに手術をしました。
看護師さんに聞いたところ、通常は入院してすぐに胃瘻手術を行うようですが、抗がん剤や放射線治療などで疲弊している体の様子を見つつ対応してくれますので、辛い時は我慢せずに医師や看護師さんにお話しするようにしてください。
・胃瘻を使い始めたのは、2回目の抗がん剤を終えた4週目ぐらいだったと思います。
商品名は忘れましたが、200ml/180キロカロリーの液体2本を食事(パン1枚、デザート、牛乳)の後に自分で入れてました。
全く食事が取れない場合は、3本、4本と増える場合もあります!


◯ リハビリテーション
・これはとっても重要です!
放射線治療や口から食事が取れないことで喉の筋力が衰えてしまうので、それを補うためにも<リハビリの担当医の指示に従って>口や喉の運動を怠けずに行ってください!
・わたしは入院してるときはしっかりと行ってましたが、退院してから怠けたせいか、いまでも誤嚥をしそうになります。
(年のせいだろ!!と言わないでくださいね(´;ω;`)ウッ…)
中でも白米やひき肉などはよくむせてしまいます。
誤嚥を起こさないためにも、リハビリは必ず行ってくださいね!


入院中の治療はこんな感じですが、もうひとつ大切なのは入院中の過ごし方です!

わたしはコロナが出始めた2020年に発覚したので、癌の治療の約2ヶ月間プラスαは外出だけでなく病室からも出ることを許されず、ストレスだけが溜まる日々を過ごしてました。
ちなみにコロナが出始める前は、抗がん剤を投与した週を含め2週間は入院が必要ですが、3週目には通院しながら放射線治療を行うと言ってました。

では、その入院中はどのように過ごしてたかと言うと、ラジオとサブスクがメインです。
当然BOOKOFFで何冊もの本を購入して入院に挑みましたが、2週間もあれば読み終えてしまいますし、このタイミングでペン字の練習もしようと思いましたが、抗がん剤の副作用と放射線治療で爛れた首の皮膚が痛過ぎて5ページも進まみませんでした。

そんなとき活躍したのがラジオとサブスクです。

昼間はサブスクで映画やドラマを中心に見て、寝られない日の深夜はお隣さんの邪魔をしないようにイヤホンをしながらラジオを聞くようにしてました。
また、同時にレンタル契約したポケットWi-Fiも大活躍です!
iPhoneで映画やラジオ、YouTubeなどを見るだけでなく、iPhoneのバージョンアップなどを行うとあっという間にギガを使い切ってしまうので、レンタルしたポケットWi-Fiはわたしにとって最高のアイテムとなりました。


さて、退院したあとのことも少しだけお話ししたいと思います。

◯ 味覚と唾液
・先にもお話ししたようにわたしは一型糖尿病のためほかの罹患者に比べて治りが悪いようなので、参考にならないかもしれませんがお話しさせてください。
・4年経ったいま、味覚は50%と言うところでしょうか。
わたしの場合塩味が突出してるため、四六時中口の中は塩辛いですし、チョコレートを食べても全く甘く感じません。
また、ほかの味覚というと、多少は感じるようになりましたが、以前の味覚には程遠いです。
放射線科の医師からは、”もう無理でしょ”とお墨付きを頂いたので、いまでは諦めてます。
・唾液に関しては80%ほどでしょうか。
それがよく分かるのがお肉やお魚です。
二口目までは喉の通りが良く、肉やお魚もスムーズに喉を通るのですが、唾液が少なくなった三口目からは、口の中に入れたものすべてがパサパサして飲み込めないんです。
そのため退院してからは1年半ほどは焼肉屋さんや定食屋さんには行かず、自宅で素麺や喉越しの良いおうどんで過ごしてました。
・おかげで治療前はあれほど楽しみにしてた外食は減り、自分の味覚に合うモノを食べるように自炊が多くなりましたが、それでも食事に対する興味が減ってしまい、生きるために必要な行事だと割り切って口にするようにしてます。


◯ 歯
・頭頸部癌に罹患した方でしたら、治療前に歯の検査をしてますよね!
理由は放射線治療による骨髄炎に罹るリスクを少しでも減らすためなのですが・・・・・
・去年のブログにも記載してますが、喉に向けて放射線治療した場合、歯を支えてる骨が放射線によって細胞がスカスカになり、わずかな菌でも炎症が起きてしまい、最悪歯を支えてる骨に菌が侵食することで4本、5本の歯がコロッと抜けてしまうこともあるようなのです。
実際にわたしが最初に通院したとき、担当医から”○○さんの前に治療してた方は、上下で8本もの歯を抜きました”と言ってたのですから、骨髄炎に罹らないようまめにケアをするようにしてください!!
・わたしもかなり気を付けてましたが、右下奥歯2本が骨髄炎と言われ、いま治療をしてる最中です。
中咽頭がんの治療は2020年の夏前に終えましたが、それから3年経った去年の秋に放射線の後遺症の骨髄炎と伝えられたときはあまりにもショックでひどく落ち込みました。
・以上から、いま治療してる方やこれから治療を始める方は、退院後定期的に歯科に行くことをお勧めします!



他にも書きたいことはあるはずなのですが、ど忘れしたためいったんここで終わりにしたいと思います。

思い出したら投稿しますね!


どの病気でも言えることなのでしょうが、治療はとっても辛いですし、その後の後遺症には本当に苦しめられます。

わたしの妻が罹患した乳がんを始め、友人が罹患した悪性リンパ腫、また別の友人が罹患した肛門がんやアスベストを原因とした肺がんなど、様々なサバイバーの方と間近で接してきただけでなく、わたし自身が中咽頭がんに罹患したことでその過酷さや辛さは理解してる方だと思います。

とは言え、悲観してたら”シメシメ~”と病気のほうから近づいてくると思いますので、笑顔を絶やさずに前向きに生活して病気の野郎を遠ざけましょう!


今回は頭頸部癌に罹患し、これから治療される方や治療してる方だけでなく、罹患した患者さんを持つ家族や友人などにも参考にしてもらいたく投稿させてもらいました。

少しでも参考になれば幸いです。

長々と書いてごめんなさいm(__)m