※ 妻の乳がんステージⅣから始まって、いまも癌と闘う男の闘病記です。



[2019年11月中旬]

〇 急変

先輩と友人が病室を出たのが夕方の6時ごろだったと思います。

わたし : 良かったね。

      優しい人で。

      うれしいね。

妻 :   ・・・・

当然、返答がありません。

手を握っても返す力も全く感じられません。

すると、

妻 : ”ぜーーーっ”

    ”ぜーーーっ”

と、

息をするがとても苦しそうです。

先輩と友達がお見舞いに来てくれたから

興奮しちゃったのか?

さきほどより深く、

一生懸命酸素を取り入れようとしてます。

いや、興奮してるわけじゃなさそうだ。

すぐさまナースコールを押して、

看護師さんを呼ぶことにしました。

プー、プー、プー
5秒ほどでだったと思いますが、とても長く感じた呼び出し音です。

看護師さん : どうされましたか?

わたし : 妻の様子がおかしいんです。

看護師さん : いますぐ行きますので、お待ちください。

5分もせずに看護師さんが病室に来て妻の様子を見ると
鼻に取り付けてた酸素チューブが外れそうになってたので
直して病室を出ようとしたとき、

わたしを病室の外に手招きして

看護師さん : もし大丈夫なら、明日から泊まれませんか?

わたし : え?

看護師さん : わたしの経験上の事なので絶対とは言えませんが、

         1週間以内かもしれません。

わたし : ・・・

まだ転院してから1週間ほどです。
 

つい先日、1、2ヵ月後と担当医から聞いてたのに・・・・

あまりにもショックで言葉が出てきませんでした。

我に返って、

わたし : わかりました。

      今日から泊まります。

      一度帰って準備をしてきます。

看護師さん : わかりました。

         寝床の準備をしますね。


わたしは病室に戻って、
反応のない妻に一度マンションに帰ってから戻ってくること伝えて

病室を出ました。

病院を出ると、すぐにわたしの実家と妻の実家に電話して、

今日から当面病院に寝泊まりすることと、

マンションに着いたらもう一度電話することだけ伝えて

電話を切りました。

マンションに着くと、

お犬様にご飯をあげて、

シャワーを浴び、

着替えをカバンに詰めます。

準備がすべて終わると、妻の実家に電話をかけ

わたし : こんばんは。

義母 : どうしたの?

わたし : 実は

と、看護師さんから聞いたことをそのまま伝えると

義母 : 明日行くけん。

     お昼ごろになるけど、お父さんと一緒に行くから

     ○○(わたしの名前)さん、よろしく頼むね。

わたし : 分かりました。

     お待ちしてます。

妻の実家への電話を終え、

次にわたしの実家に電話して同じことを伝えると、

義父母と同じくお昼ごろに来てくれることになりました。

ひと通りマンションでの仕事を仕事を終えると、

近所にあるペットショップにお犬様を預けて

再度病院へ向かいました。