最高にイカしたバディヒーロー!
Marvel's Spider-Man2を入手。
ずっと遊びたかったゲームなのでパッケージやタイトル見るだけで嬉しい。スパイダーマン大好きだからテンション上がる。

このスパイディのゲームは3作目で、無印と2の間にマイルズ(画像の右に居る黒いスーツの子)が主人公のゲームが挟まってるのだがそっちを遊んでおくと今作でも大活躍する「マイルズ・モラレス」という人物像がハッキリとわかる。シリーズものだけど前作を遊んでなくても楽しめるので今作から遊び始めても問題なし。
あとネタバレがめちゃくちゃ入ってるので検索に引っかかってここに来てしまった人は気をつけて欲しい。

タイトル画面の仲良し感が最高!

前作のシニスター・シックス事件を通して出来た初めての後輩スパイダーマンをピートは弟のように可愛がりマイルズもそんな心優しいピートが大好き。その関係性もこのゲームの魅力のひとつ。
このタイトル画面に仲良しっぷりが詰め込まれてる。何パターンかあるので起動する度に微笑ましくなる。

今作で1番驚いたのはファストトラベル機能。
NYを飛び回るだけでも楽しいのだがマップの端から端まで移動するのはちょっと…といった時のファストトラベル。
ファストトラベルはエリアごとに事件解決やサブイベントをこなして制覇率を上げないと解放されないのだが解放しといて損はない。ここに飛びたいとファストトラベル入力すると、その画面から1〜2秒弱で指定した位置にシームレスにカメラがグイッと移動しそこにスパイディがフレームインする映画の様な演出で移動する。
移動するだけでも楽しいので作業感もなくサクサク進められる。

さらに今作の見どころの1つは大集合したヴィラン。
トゥームストーン、ミステリオ、リザード、サンドマン…スパイダーマンといえばコイツらだ!というお馴染みのヴィラン達が大集合。しかも今回は登場ヴィランの半分が改心し社会貢献や復帰に努める姿が見られる。

サンドマン。本名フリント・マルコ。
スパイダーマンという作品でかなり有名なヴィラン。
放射線を浴びた砂と身体の分子が一体化した事でヴィランとなった男性。家族のために悪事を働くという望まぬ形で悪党となったヴィランでもともとは妻子を愛する普通の男性だった。
今作は砂を巻き込んで巨大になったマルコが大暴れしてるところから開幕するのと「なぜマルコが暴れていたのか」という背景を追うサブミッションがあったりとキーマンのような立ち位置。
マルコのサブストーリーは必見。全体的に何かと報われないキャラだけど今作のサブストーリーで少し希望が見えたのでやらかしを償いながら救われてほしい。

トゥームストーン。本名ロニー・トンプソン。
スパイダーマン作品の中で代表的なヴィランの1人。アルビノという体質とバリ硬い皮膚や怪力などの特異な性質に悩んだりいじめられて孤立したりした末にグレてヴィランになった。
前作ではチンピラを率いて悪巧みしていたところをピートにシバかれ、今作では改心し遊園地のゴーカートエリアでスタッフとして働いている。根は優しいおっちゃん。幸せになれよ!

ミステリオ。本名クエンティン・ベック。
スパイダーマンの代表的なヴィランの1人。
画像のこの姿は諸事情で御本人ではないのだがミステリオといえばこの装備(頭)。今作ではがっつり反省して自分の映像技術やノウハウをきちんとした職業にするため遊園地で自作アトラクションを披露し本格的に社会復帰を目指す姿を見せる。
公式がめちゃくちゃスパイダーマン作品をリスペクトしてるなあって思うのがこのミステリオ×遊園地の組み合わせ。彼は映像や特殊効果のスペシャリストなのだが登場する際は遊園地に居る事が多いのでミステリオと言えば遊園地というイメージがあるファンも多いと思う。
この世界の彼ならきっと大丈夫。幸せになれよ!

そんで今作の問題児クレイヴン・ザ・ハンター。
いいスクショが無かったのでエンドロールの1枚絵で代用。
今作のストーリーボスに位置するおじちゃん。
生身で戦うフィジカルおばけで「俺より強い奴に会いに行く」を有言実行し続けた結果スパイダーマンに目を付けた孤高の狩人。神々へのお祈りを欠かさない信心深さだったり狩りの研究を欠かさない勤勉さだったり妙に人間味のあるキャラクターで結構好き。
このゲーム作品への参戦は初めてだがえげつないレベルで強いしメインストーリーのゴタゴタの半分くらいはこのおじさんのせい。後述のヴェノムと生身で互角で戦うやべえ奴。
余談だがムービー中の顔があまりにも悪人ヅラでわかりにくいが本来は結構優しい顔立ちしていて普通の立ち姿だけならガタイの良いイケオジ。顔が良いんよ。

今作の重要人物がこの人。
左に写っている黒スーツの男性。この人はピーターの親友ハリー・オズボーン。親友だが代表的なヴィランの1人。本来のヴィランは彼の父親なのだが訳あって彼もヴィランになるいわゆる闇堕ちキャラ。
今作ではバカ強い黒スーツを引っ提げピートのもう1人の相棒としてNYの治安維持に参加する。
ハリーは大体の作品で友情重めのピートガチ勢なのだが今作もガチっぷりは健在。
しかも着てるスーツがエージェントヴェノムのデザイン。公式がスパイディのオタク達にファンサを浴びせまくってて供給過多。スクショが止まらない。

2人のこの笑顔があまりにも良い。ありがとう公式。
このシーン以降、終盤になるまでマップ内の突発イベント(事件)に一定確率でハリーが参戦するようになるので幼馴染みコンビで戦う場面が何度も拝める。

余談だがハリーは突発イベントでの共闘終了後ほぼその場から動かないのでスクショが快適。
マイルズや後述のレイスは共闘後あっという間に離脱してしまうのでツーショット撮るのが大変なのだがハリーは戦闘場所からピート(またはマイルズ)が離れない限りその場に立ったまま。つまり仲良しツーショットが撮り放題。
おまけにマイルズと違うパターンのコンビネーションフィニッシュや専用会話も用意されていて公式からのファンサで溺れる。ありがとう公式。

今作で主人公並みの活躍を見せるミスターネガティブ。こちらもヴィラン。
本名はマーティン・リー。とある実験によって心が善と悪の真っ二つに分かれてしまい悪の心の状態では高火力の闇エネルギーを操り自身や武器を強化して戦うヴィランになる。本来は善人で生活支援の施設を経営したり進んでボランティアに参加するなど慈悲深く優しい性格。
ロールパンナちゃんみたいなキャラ。
今作では自分の心や能力と折り合いをつけ、そのきっかけをくれたマイルズを助けるために駆けつけたり共闘したりとかっこいい場面がたくさんある。幸せになれよ!


ヴィランとは少し違うがスパイダーマン作品では定番キャラのレイスも参戦。婦警として働く一方でレイスとして悪人たちをシバく自警活動をする女性。本名は「ユリコ・ワタナベ」でピートからの愛称はユリ。
前作では警察と協力者という立場で共闘した仲で今作ではとある犯罪者をシバくためにレイスとしてNYに来たところピートと再会、共に手がかりを探すことになる。再会して最初のストーリーを進めたあとは突発イベントに一定確率で参戦してくれるようになる。
ある事情でピートに対して塩対応だけど彼のヒーローとしての実力は信頼しているままなので戦闘時は背中を預けてくれる。
こちらもハリー同様コンビネーションフィニッシュや専用会話などが用意されていてスクショが止まらない。

博識な苦労人。リザード。本名カート・コナーズ。
元ヴィランで現在は味方という珍しい立ち位置で活動する科学者。片腕を失ったことで「腕生えねえかな?」みたいなノリでトカゲの再生力の遺伝子を身体に打ち込んだら事故って巨大トカゲに変身しちゃったという経緯を持つ少し不運なおじさん。リザード形態の時は理性がほぼ吹き飛んでて凶暴だが、人間の姿の時はめちゃくちゃ頭が良い穏やかな博士なのでシバかれて元の姿に戻ってからは反省してピートに協力的。
今作ではシンビオート絡みでノーマンに協力させられる上にクレイヴンからは強制的にトカゲにされちゃうしで相変わらず苦労人。

ヴィラン紹介のトリは今回の目玉かつラスボス。
我らのヴェノムちゃん。映画でダークヒーローとしてデビューした変幻自在の共生型宇宙人。
シンビオートという宇宙生命体であり人間と共生(どう見ても寄生)することで生命活動が出来る。凄まじい怪力と自在に変形する身体を使うパワー型ヒーロー。本来はヴィラン寄りだが寄生する人間のスタンスによって立場が変化する上に映画「ヴェノム」では悪人を喰うダークヒーローの立ち位置を築いたので本当に宿主の人間性によるところが大きい面白いキャラクター。
ネックがあるとすれば宿主の感情を増幅させる機能があるので宿主が自身の感情をコントロール出来なかったりヴェノムと和解出来ないと乗っ取られてヴィラン堕ち一直線になるところ。

親友のハリーがさきほどのヴィラン枠に居たのは今回のヴェノムの宿主だからさ!
スーツがエージェントヴェノムなのでわかりやすい。
たまたま隕石の破片にくっついて地球に落下したところをコナーズ博士に発見され、しばらく後にハリーの治療という形で寄生する。その後 訳あって激怒した彼に共鳴しヴェノムとしての自我が覚醒。ハリーの悲願である世界を癒すための行動を開始する。
余談だが今作のヴェノムは中身がハリーなので人間を好んで食べようとか傷付けようとはしないしMJやピートとも落ち着いて会話をする場面がある。
街中をシンビオートだらけにしたり人間を捕獲してシンビオート人間にしてるのも「世界から苦痛を取り除きたい(世界中の人間がヴェノム化すれば誰も傷付かないし孤独感もない)」という意思ゆえの行動なのでヴェノム関連では死者が1番少ない作品なんじゃないかと思う。
実際ピートに対しても「ひとつになろう」「家族になろう」と誤解を招きそうな言葉選びでシンビオート化を勧めてくるのでヴェノム系の中ではかなり優しいほう。
ただし戦闘能力はヴェノムそのものなのでバカ強い。今までのヴィランとは比較にならんくらい強い。
レベル上限の60で挑んでやや苦戦したのでちゃんとレベリングや強化をしていないと勝てない。そこはちゃんと脅威だった。

本当はブラックキャット、スコーピオン、プラウラーとかも居るんだけど流石にちょっと文字数が多くなってきたのでこの辺でヴィラン紹介は終わり。本当に大集合で顔ぶれが豪華。まさかの共闘、まさかの再会の連続で全然飽きない。

キャラクターの魅力はある程度伝えられたので今度はメインストーリーに移る。
メインストーリーを語るのならこれは外せない。
序盤でMJとイイ感じのデートをする後ろ姿。
実際はムービーでこれが流れてるのだがCG技術の進化が凄まじく実写映画のような感覚になる。

今回のストーリーはマルコの大暴れで開幕しピートの親友ハリーが長期療養から帰ってきたが、それと同時期にクレイヴンがNYに進出。ヴィラン達が正体不明の集団に拉致されたり謎のカルト集団が出現したりと謎だらけの事件にピーターとマイルズが挑む。と、いう流れ。

好きなポイントは何と言ってもここ。
マイルズvsピーターの師弟対決。
大丈夫。敵対してるわけじゃないよ。
色々あってシンビオートに侵食されて自我を乗っ取られたピートと戦うマイルズ。ピートは制御が効かない、マイルズはピートをどうにか元に戻そうと戦う場面。
この時の会話が本当に良い。
今までここぞという時のメンタルの弱さがあったところをピーターに救われていたマイルズが今度はピーターを救いに行くという王道路線。
色々な事が重なって失意の底に居るピートに「ピーターなら出来る!」と単身殴りかかるマイルズがカッコいい。
また今まで良き兄貴分として振る舞ってきたピートが等身大のピーター・パーカーとしてマイルズに弱音を吐きまくる姿に「ようやく弱音を吐ける仲間が出来たんだなあ…」としみじみ思った。
あとひたすらにマイルズが純粋な子で「本当に良い子だなあ…」というピートの言葉にうんうん頷いた。

シンビオートに侵食されたピートの口調がストーリー進行に合わせてどんどん荒くなるのだが正直MAXの時の殺意マシマシのピートがめちゃくちゃ好き。
もともとお人好しなので殺意マシマシでも言葉選びが比較的優しいのと、興津さんの演技がキレ散らかすことに慣れてないピートをかなり上手く表現していてすごく好き。「ピーターが珍しくキレてる!」くらいの感じなのでドスの効いた興津ボイスのピーター・パーカーが刺さる人も多いんじゃないかなと思う。

今作は「再スタート」「前進」「家族」がテーマになってるんじゃないかってくらい希望が散りばめられたストーリーでひとつひとつのエピソードが濃かった。
サブイベントのハトおじさん、おじいちゃんと孫、兄の弔いに花火をぶち上げる弟たち…それぞれに人生を感じるエピソードで好き。
本編クリア後もレベリングやアイテム回収などに勤しむことが出来る。ヒーローたちの日常は終わらない。
しかもカルト集団やシンビオートの残党もバンバン出てくるのでまだまだ治安がアメイジングなNY。守り甲斐があるってもんよ。
本編とのちょっとした違いといえば、ED後も変わらずピーターを操作出来るがマイルズに交代した際の突発イベントにピートが参戦する確率がかなり低くなってる。
たまーに来てくれるけど本当に全然来ない。
これは勝手な想像だけどピートは裏方宣言しただけでスパイディ活動を辞めるとは言ってないので、隣人アプリを見て「この通報量は流石に出ないとヤバイなあ…」って判断した時だけ出動してくれてると考えてる。
あとは多分自宅でハリーが残してくれた財団の研究を続けたりMJと今までの時間を取り戻してるんだと思う。
ヒーローにもヒーローの人生があり、帰る場所がある。

次回作の制作が決定しているらしいのと、おまけムービーで緑のアイツとタコのアイツが出てきたのでおそらく次作がこのゲームシリーズの大まかなストーリーの完結編になるんじゃないかなと思う。もちろん待つし買うし遊ぶ。

とてつもない長文になったのでこのへんで。
ではまた。