**人間が嫌いになる前にやめる決断を**
「パパ活」って言葉の響きは「ポイ活」みたいにポップだけど、実際はお金や性の欲望、そして承認欲求が渦巻く場所。人間の本性がまざまざと表れる場面が多いんですよね。
単純に「お金で成り立つ関係ってどんなものなんだろう」という好奇心と、「お金にも多少余裕があるし、試しにやってみてもいいかな」という軽い気持ちで始めましたが、実際にやってみると、やはり相手には相手の考えや事情があって、そこで生まれる駆け引きが思いのほか生々しく感じられ、自分の心がどんどん疲弊していく瞬間を味わいました。
お金を出す男性側は、その対価として若い女性との時間を一緒に楽しめるし、女性側はそのお金で生活を潤したり夢を追いかけたりできる。表向きには割り切った関係性がバランス良く成り立っているように見えるかもしれません。でも実際にやってみると、この“割り切り”という言葉ほど、人は割り切れないものなのだと痛感します。
SNSをのぞけば、パパやパパ活女子のアカウントが多数存在し、パパと思しき人物が「これだけお金を出しているのに、もっと愛想よく振る舞ってくれてもいいのでは?」「初めて会う顔合わせになんでお金を払うんだ」などと発信すれば、女性も「私がここまで応じているのに、私のことを全然人として見ていないのでは?」「時間使ってる時点でお金が発生するのは当然でしょ」と応戦する場面など、そういった相容れないぶつかり合いがあちらこちらで見受けられるのです。
パパ活そのものを完全に否定したいわけではありません。なかには本当にパパ活によって助けられている人や、「割り切った関係」の中にもお互いを尊重できる人たちがいるのも事実です。ただ、私が強く伝えたいのは、「人間が嫌いになるぐらいなら、やめる決断をしてほしい」ということです。
パパ活を続けていると、必ずと言っていいほど違和感や嫌悪感を覚える瞬間が出てきます。「こんなこと、本当はしたくないのに」「さすがにもう心が持たない」というような心をサインを無視して続けてしまうと、自分も相手も嫌いになって、最終的には人間そのものを信じられなくなる危険性があるように思うのです。SNSで愚痴や悪口をポストして発散できているかもしれませんが、そこへまた事情を知らない良からぬ反応が返ってきて、メンタルを削られしまうことだったあるのです。
もし少しでも「やっぱり無理かも」と感じたら、それがやめどきだと思います。ズルズルと続けるより、一時的でもいいので休んだほうがいいでしょう。精神的にもキツくなって、最後には自己嫌悪に陥ることになりがりです。そんな不幸な状況にならないよう、自分の心が壊れてしまう前に、きちんと「やめる」という勇気を持つことが大切なんだと私はわりと強めに考えています。
結局、人間はお金だけで動くわけでも、性欲だけに突き動かされているわけでもありません。人と人との交流には、心のつながりや思いやりがあってほしいと私は思います。パパ活という関係性の中では、どうしてもそういう人間らしさを薄めてしまう流れがあって、そこから疑心暗鬼を生んだり、感情のもつれが起きたりするので、パパ活のややこしいところと言えるでしょう。お互いの感情が均衡を保っていれば良いのですが、人の気持ちはうつろいやすく、一方がガチ恋になったり、お互いの条件への考え方に差が出たりして、しんどい状況になってしまいます。
割り切った大人の関係とはいえ、人間はそんなにシンプルにはできていません。お金と性が絡むと、さまざまな感情がむき出しになります。その感情に振り回されて自分や相手を見失ってしまう前に、「人間が嫌いになる前にやめる決断」をしてほしいと強く願います。
偉そうに聞こえるかもしれませんが、私自身も迷いや葛藤がないわけではありません。ただ、いつでもやめることは念頭に置いています。誰か1人に頼りすぎたり、パパ活以外に喜びを見出すものがない状況は危ないので、多様な人付き合いを心がけ、趣味や仕事での楽しみも増やして、とにかく1つのことに依存しないように注意しています。
依存は本当に怖いです。いろいろな人がそこから抜け出せず、苦しい思いをしているのを見てきました。どうか、人と接するときの違和感や嫌悪感を、どんな小さいことでも無視しないでください。自分の気持ちに正直になって、いつでも“やめる”という選択肢を持てるようにしておきましょう。
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パパ活を始めたい人、うまくいかずに悩んでいる人に役立つようにがんばって情報を発信しています。