このにちは。さて昨日は、日本維新の会を選挙で勝た


せ、その結果石原氏を首相に選んだ場合に起こりうる


リスクを取り上げ、一票を投じることの責任と覚悟に


ついての話をしました。





・・・こんな話をしてしまうと、選挙に行きたくなく


なるかもしれません。でも、行かない人が選挙結果と


それに伴う新政権の政策に対して文句を言う資格はあ


りません。また、たとえ言っても人気や知名度、勢い


や「なんとかしてくれそう」といった漠然とした気持


ちで投票するのも問題です。だからこそあえてこんな


話をしたのですが、でもまんざら仮定の話とも言い切


れません。





中国がいくら「石原首相誕生」を宣戦布告とみなした


としても、本気で日本に攻めてくる可能性までは低い


かもしれません。でもゼロとも言えないのです。たと


え、いきなりそこまでいかないにしても、尖閣に上陸


する可能性があります。さらに石原氏は、日本国憲法


の存在自体を否定していますので、何らかの攻撃を受


けた場合、「売られた喧嘩は買う」とばかりに、否定


している憲法の9条なんて無視しかねません。そして、


中国と戦争になれば、皆さんだって徴兵され、戦地に


派遣されることも、100%ないとは言えないことも覚


悟した上での投票が求められるのです。





・・・大げさかもしれませんが、万一そうなっても、


石原氏がこうした考え方を何十年も前から言い続けて


いるにもかかわらず、選挙で勝たせ、首相にした以上、


これらが現実になってから反対しても遅いのです。こ


れが昨日話した、「勝たせといて、今更何?」という


となのです。・・・やっぱり言い過ぎですかね? 





でも、ヒトラーしかり、ムッソリーニしかりで、歴代


の独裁者は皆、熱くナショナリズムを語り、熱狂的な


支持を受けた上で、正規の手続きを踏んだ国政選挙の


結果として登場しているのです。ただし、多くの国民


は期待しながらも、たとえ過激な右寄り発言をしても


「そこまではやらないだろう」などといった漠然とし


た安心感から、ある種の過小評価をしていたことも事


実です。そんな歴史もあるだけに、「絶対起こらない」


とは言い切れませんし、言い切る時にこそ危険が潜ん


でいることも忘れてはならないのです。