こんにちは。昨日お話しました通り、テニス経験者同士
のグループや、そのグループと密になっていく先輩たち
とだんだん合わなくなり、次第に練習から足が遠のいて
しまいました。
それでも一応、コンパや合宿には欠かさず参加し、つな
がりが完全には途切れないようにしていましたが、せめ
て、その関係さえうまくいけば、たとえテニスがうまく
ならなくても、仲間と会うのが楽しみだからということ
で、頻繁に練習に顔を出していたかもしれません。
こうして私がサークルと距離を置き始めている間に、
そのグループのメンバーたちは、いわば私の学年の中心
人物となり、近い将来、会長や、その他幹事として、
このサークルの運営の中心になるのだという自覚が生ま
れていきました。そして、2年になると、3年の先輩と共
に、新入生の勧誘を積極的に行うようになります。
後輩が入ってくる楽しみがある反面、テニスの腕がほと
んど上達しないまま、「先輩」となってしまった2年の私
には、中心グループと共に勧誘するだけの気持ちと説得
力がありませんでした。さすがに、退部しようとまでは
思いませんでしたが、このまま「幽霊部員」として終わ
るのかな・・・という、漠然とした不安がありました。
そんな私に声をかけてくれたのは、私の学年では一番遅
い時期に入りながら、しかもテニス未経験者なのに、毎
回欠かさず練習に参加し、地味ながらどんどん上達して
いた、ある友人でした。その時に、「たとえ上達していな
くても、新入生が入った以上、1人でも多くの先輩が新入
生と接点を持ち、歓迎するためだけでもいいから、サー
クルに顔を出した方がいい」と言われたのです。
私にとっては、復帰のいいきっかけをもらったような気
がしたので、再び顔を出すことにしました。