★登場人物
◎白鳥麗美(しらとり・れみ)
白鳥ホールディングスの御令嬢。金と暴力に支配されている性格だが、最近は落ち着いている。

◎姫尾守累(ひめお・まもる)
麗美の専属執事兼、麗美の格闘技の師匠でもあるが、その戦歴は謎に包まれている。

麗美と守累は、入間市にあるアウトレットモールに来て買物を楽しんでいた。

守累「珍しいですね。姫がお取引先の百貨店でなくてショピングモールだなんて」

麗美「あら、たまには屋外のお店を歩いて回るのも健康に良いと思いますわ〜」

守累「お目当てのブランドは何ですか?」

麗美「やっぱりナイキですわ〜」

守累「ナイキですか?はあ〜」

二人は、暫くウィンドウショッピングを楽しみながらブラブラ歩いていた。

??「あら?姫姉さまじゃないすか?」
そこには麗美の会社の子会社である三都ハイムの御令嬢である三都有奈と執事の栗太がいた。

麗美「アリーナ、久し振り!クリフトもね」

有奈「姫姉さまもお買い物ですか?」

麗美「ええ、ちょっと運動がてらね」

有奈「私はもう帰ります。ここにはエルメスもシャネルもないから……じゃあ、またね」
麗美「……(ガキのクセにエルメス、シャネルだ?ここは一発殴ってやろうかな?いや、でもアリーナは空手黒帯だから私には勝てない!)」

麗美は拳を握って怒りを堪えた。

麗美「またねアリーナ!また会食で逢おうね」

アリーナとクリフトは去ってしまった。
麗美の感情の変化を守累は見逃さなかった。

守累「姫様、成長して嬉しゅう御座います!」

麗美「子供相手に暴力はダメだからね」
その後、二人は定食屋に来た。

麗美「もう〜私、お腹ペコペコですの〜」

守累「ここは……懐かしいなあ〜」
料理が運ばれて来た。麗美は天ぷらうどん、守累はもつ煮定食を注文して二人は黙々と食べた。

麗美「ご馳走様でした!!」
昼飯を食べ終わると、守累は隣りの建物に移動して物思いに更けていた。

麗美「何この広いスペースは?」

守累「ここはね……昔、ジムがあってね。鉄拳道場という総合格闘技の練習場だったんですよ」

麗美「マモーは、ここの練習生?」

守累「10年前の話ですよ。さあ〜次の目的地に行く前にスイーツでも食べましょう」

二人は道の駅・いちごの里よしみに来た。

麗美「いちごの里だなんてイチゴ大好きの私にとって、夢のような場所ですの〜」

守累「さあ〜いちご大福でも食べましょう」

二人が店に入ろうとしたら、怪しげな男が酔っ払いながら近付いて来た。
御殿「うぃ〜そ、そこのお嬢さん!可愛いね〜!だから、そのお胸をツンツンさせて〜」

御殿が麗美の身体を触ろうとしてきた瞬間、守累が身体を張って前に出た!
守累は大声で喝を入れた!

そして、御殿は威圧された。
御殿「うああ〜こいつ超やべえ!」

御殿は、去って行った。

守累「戦わずして勝つ事もある」

麗美「(拍子抜けして)……ありがと」

二人はその後、深谷市にあるアウトレットモールに来て買物を楽しんだ。

麗美「ここには良い物あるかな?」

守累「姫様、ここではお嬢様らしくブランド物のお洋服でも買われたらいかがですか?」

麗美「動きやすいジャージで十分よ」

守累「いや、お嬢様なんだからいつもジャージというは相応しくないと思いますよ」

麗美「そうかな?じゃあ、久し振りにブランド物を買ってみようかしらね」
麗美はコーチの店舗を見つけた。

麗美「ねえマモー、ちょっとコーチのハンドバックを見てくるから待っててね!」

そう言って、麗美は店に入ろうとした。

守累「少しはお嬢様らしくなったかな……ん?」

守累は背後に殺気を感じた!
守累が振り返ると何者かが銃を構えていた!

守累「あ、あぶな〜い!」
守累は咄嗟に麗美の前に出た!

麗美「え……何なの!?」
??「合格だ!これからもボディーガードをしっかりやってくれたまえ!では、アディオス!」

刺客は何もなかったかのように去った。

守累「何なんだ一体……」

麗美は何かに気が付いた。

麗美「もしかして……本当のパパ?」

守累「……え!?」

次回に続く。
★嬢王の開放旅
◎監督 TRICK★STAR
◎演出 TRICK★STAR
◎脚本 TRICK★STAR
◎出演 TRICK★STAR
◎撮影 TRICK★STAR
◎編集 TRICK★STAR
◎衣装  TRICK★STAR
◎小道具 TRICK★STAR