【BUCK-TICK TOUR 2002】は、全国ホールを巡回する【WARP DAYS】が全23本。
5月31日には、24本目の【FISH TANK限定ライヴ】を挟み、
ライヴ・ハウス・クラスを巡回する【WARP DAYS - AFTER DARK -】が3本。
28本目と29本目を数えるラスト2本は、【WARP DAYS】の追加公演という形で実施された。
【WARP DAYS】開始となった4月3日の【川口リリアメインホール】から
5月24日の【札幌市民会館】までの本編のセットリストは同一で、
1.疾風のブレードランナー
2.21st Cherry Boy
3.薔薇色の日々
4.WARP DAY
5.TRIGGER
6.謝肉祭 -カーニバル-
7.GHOST
8.DOWN
9.君のヴァニラ
10.MY FUNNY VALENTINE
11.極東より愛を込めて
12.Long distance Call
13.Brilliant
14.ICONOCLASM
15.Baby,I want you.
16.王国 Kingdom come
となっていて、
ライヴハウス仕様の【WARP DAYS - AFTER DARK -】では小箱に合わせ
セットリストが変更され、
1.HURRY UP MODE
2.惡の華
3.GLAMOROUS
4.WARP DAY
5.TRIGGER
6.謝肉祭 -カーニバル-
7.GHOST
8.極東より愛を込めて
9.Long distance Call
10.DOWN
11.love letter
12.ICONOCLASM
13.Baby,I want you.
14.MY FUCK IN’ VALENTINE
15.唄
16.王国 Kingdom come
というセットでパフォーマンスされている。
ラスト2の6月9日【沖縄ダンスクラブ松下】公演では、ツアー自体は【WARP DAYS】とされたが、
セットリストは【WARP DAYS - AFTER DARK -】の曲順が採用されている。
イメージとしては、シアトリカル且つセンシティヴなメロディアス・ナンバーの多い
今回のアルバム『極東I LOVE YOU』収録楽曲を縫うように、
以前のハード系ナンバーとされる楽曲が多めにセットされた感がある。
いずれにしても、年末に実施された【DIQ】が、BUCK-TICKの名曲集に再び目を向けさせたのは顕著だ。
そして、2002年6月16日のファイナル公演【東京ベイNKホール】では、
アリーナは、座席を取り払ったスタンディング形式で実施されヴィデオ・シューティングのスペシャル・ライヴとされた。
これがホール・クラスのスタンディング形式ならではの“臨場感”が、この異様な雰囲気を醸し出す結果となった。
また、セットリストも特別なものが用意され、同ツアーのアンコールと
前年の韓国でのイベント【Soyo Rock Festival】でプレイされた「惡の華」が、
『極東I LOVE YOU』の象徴的一曲「WARP DAY」の“Warp”の出口として演奏された。
すでに【WARP DAYS - AFTER DARK -】では、
オープニングの「HURRY UP MODE」に続き、この「惡の華」は演られていたが、
シアトリカルな『極東I LOVE YOU』から連結も見事に展開されると、
この楽曲の持つマジックを誰もが認めざる得ないだろう。
これは、新鮮な驚きと供に、リリース時期からパワーアップが顕著な「惡の華」のクオリティーが、
各段と増強されたことが、まざまざと見せつけられる結果となった。
凶暴さを増したこの「惡の華」は、好アレンジと評判の
『殺シノ調ベ ~This is NOT Greatest Hits~ 』ヴァージョンを凌駕する迫力でパフォーマンスされ、
この15年の年月によるBUCK-TICKというバンドの底知れぬ成長を如実に証明するだけでなく、
すでに、モンスターと化した、この“悪魔”たちの姿を脳裏に焼き付ける結果となった。
「惡の華」における、今井寿のギター・フレーズは、永久に朽ちず、錆び付かず、
櫻井敦司の嗚咽にも似たシャウトは、唯一無二の響きとなった。

惡の華
(作詞:桜井敦司/作曲:今井寿/編曲:BUCK-TICK)
燃える血を忘れた訳じゃない
甘いぬくもりが 目にしみただけ
指の隙間で この世界がまわる
熱くキラメク ナイフ胸に抱きしめ
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独を手に入れた Blind-Blue-Boy
Lonely nights
凍える夜に叫び続ける 狂いだせ Blind-Blue-Boy
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独をたたきつぶせ Blue-Boy
Lonely nights
凍える夜に叫び続ける 狂いだした Blue-Boy
