「RHAPSODYを、あなたに!」
2001年7月29日に当地のファンからの熱い呼びかけによってBUCK-TICKは初めて韓国でライヴパフォーマンスを披露している。
韓国で行われたロック・イベント【Sayo Rock Festival】に出演した。
実は他にも日本のバンドの出演が予定されていたが、
歴史教科書問題などの影響でいったんは中止になっていたイベント。
しかし、TV局の視聴者アンケートでBUCK-TICKに圧倒的な人気が集中したために、再度依頼を受けて出演を決定。
翌年迎える活動15周年のキャリアとともに、これから海外も視野に入れた展開が望まれた節はある。
このイベントの模様をヤガミ“アニイ”トール、樋口“U-TA”豊が語っている。
―――野外イベントだったんですよね。
樋口「大変だったです(笑)、ものすごく。向こうは梅雨だったみたいで」
ヤガミ「また、場所が山の中なので雨がよけいに激しく降るんです」
樋口「舞台や照明スタッフも一緒に行ったんですけど。心配だから前日、現地に行ってみたら、7時ぐらいなのにまだ始まってなかった(笑)。トリのメガデスまで時間が推したために、7バンドぐらい削ったみたいで」
―――カットし過ぎ(笑)。
樋口「ゲストとか大物が優先なんですよ」
―――今年は他にも日本のバンドが予定されていたのに中止になってしまって。でもBUCK-TICKだけはOKということで。
樋口「去年、韓国でキャンペーンをやったんですよ。向こうで応援してくれるファンの方からぜひ呼びたいって声があったみたいで」
―――最終的にはイベンターが判断して?
ヤガミ「イベンターといっても、向こうではまだ確立してないみたいですよ。普通、ステージ脇に楽屋があるじゃないですか。でも俺たちは近くのホテルが控え室で、そこから移動するんです」
樋口「いや、違うよ。俺たちだけ特別待遇だったみたい。他のバンドは外のテント」
ヤガミ「あ、本当?俺たちメガデス並みだったのか(笑)」
樋口「横のテントで待ってたら、地獄を見たんじゃないかな(笑)。ずっと豪雨で、ステージは水浸し。照明のケーブルとかも水の中に漬かってたり」
ヤガミ「普通のライヴハウスみたいな床だから、水が溜まるだけ溜まってた」
―――でも、待遇はよかったんですね?
ヤガミ「たぶん、向こうは一生懸命やってくれたと思います」
樋口「あとTV局も関係してたから、ちゃんとしょうとしてくれたみたいで」
ヤガミ「あんな状況でやったことないですね。デビューの頃も野外で雨に遭ったことはあるけど、あそこまで降りはひどくなかった」
―――普通だったら中止でしょうね。
ヤガミ「雨の状況を見るとかじゃなくて、着いたら出てくださいって。しかも俺たちの出番の時が一番ひどかったらしい」
―――よりによって(笑)。
ヤガミ「でもやりにきたわけだから。ここで引けないなっていう気持ちが強かったんじゃないですか、みんな。どんな状況でもやるぞっていう」
―――逆にこれを乗り切らなきゃって?
ヤガミ「ええ。みんな、テンション高かったと思いますよ」
樋口「ウチら2人はテントの下だったんです。ドラム台とアンプのところは」
ヤガミ「前っ面の3人だけガーッと降られて(笑)。一応、機材・アンプ類はとかはステージ後ろで確保してるから。それでも濡れてるんですけど(笑)。足を拭きながら出ないと滑っちゃうし」
樋口「雰囲気も違いますね。日本のイベントだと警備の人がいるじゃないですか。それが向こうは警官なんですよ(笑)。ステージ前に100人ぐらいいる。何千人以上集まるイベントは何人の警官を入れるって決まってるみたいです。しかも武装までしてる(笑)。怖いなって」
ヤガミ「銃持ってますから」
樋口「鉄柵とかしっかりしてないから。そのためなんでしょうけど」
―――普通、味わえない空気ですね。お客さんの反応はどうでした?
ヤガミ「盛り上がってました。ただ警官の影でよく見えない(笑)。あと、みんな傘持ってて見てるから。傘が動いてる」
樋口「やる前は教科書問題とかあったから、物でも投げられるじゃないかと思ったけどそういうことはなく」
ヤガミ「緊張感はすごかったけど」
RHAPSODY
(作詞・作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)
ぬるい時代だ飛び立とう 風を感じて翼が生える
ギラギラ輝く風切り羽の 黒い翼が
心配することは何もない 聖なる現実の名のもので
恐れることなど何もない 心から君に誓おう
お願いだBABY 触れてくれ 千切れ, 破れ, 壊れそうだ
君は側に咲いてくれ そう花がいい
不毛 の地で 咲いてくれ 小さくていい
ほらきれいだろう
君は側に咲いてくれ そう花がいい
俺はうまく咲けてるか そう花がいい
ほらきれいだろう

惡の華
作詞:桜井敦司/作曲:今井寿/編曲:BUCK-TICK
燃える血を忘れた訳じゃない
甘いぬくもりが 目にしみただけ
指の隙間で この世界がまわる
熱くキラメク ナイフ胸に抱きしめ
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独を手に入れた Blind-Blue-Boy
Lonely nights
凍える夜に叫び続ける 狂いだせ Blind-Blue-Boy
Lonely days
あふれる太陽 蒼い孤独をたたきつぶせ Blue-Boy
Lonely nights
凍える夜に叫び続ける 狂いだした Blue-Boy
