「THINKING TIME ! Listen to music 」
「CHECK UP」は誠に今井寿の作詞・作曲の楽曲らしくユニークなレクチャーの中に、
「人生をいかに生きるべきか」命題を盛り込んだ意欲作。
“chapter 1 ”~“chapter 3 ”までのサバイバルBTレクチャーといった感じで、
リスナーに二択を迫る今井寿&櫻井敦司のダブル・ヴォーカルは凄味がある。
今井流の現代風刺が効いていて、なるほどなと思わせる設問で、
自分はどのタイプかな?と考えてしまうが、
しかし、実はBUCK-TICKは、その回答を一切していないのがBUCK-TICKらしい。
もし、回答があるとすれば、恐らく
「自分の思った通りやれ」
だろう。
ただ、そういった状況を仮説して自分が生きる指針を作ればいいわけで、
一見、突き放しているようだが、彼等は真剣にそう考えているのではないだろうか?
そんなレクチャーをこの日の日本武道館でも見せてくれた。
初っ端から樋口“U-TA”豊のグイグイと引っ張るようなベースフレーズが印象的で、
今井寿と星野英彦の歪んだギター・アンサンブルがイントロでは掛け合いとなっている。
まさに、サバイバル必須の戦場に身を放り込まれたようだ。
グローブを脱いだ櫻井敦司の手が愛撫するかのようにマイクスタンドを滑る。
「Are you ok ? Lesson 1 : start ! 」
と今井寿の号礼で開始されるこのレクチャー。
この日も、設問講師は櫻井敦司だ。
「1. 誇りを捨てて立ち上がる王者
2. プライドだけは守り抜くソルジャー 」
あなたならどっちを選ぶのだろうか?
ヤガミ“アニイ”トールのロックンロールがドライヴする。
「chapter 2」は更に過酷な状況「heavy game」だ。
「気分はどうだい?」と問い掛ける今井寿も容赦なく、
非情の設問講師:櫻井敦司が設問2を告げる「笑えない話をしよう」
「NO LIFE. NO PRIDE. BREAK OUT.」
「一粒だけ光があればいい 」
まさに一点突破しか実は、生き残る術はない。
すべてをかなぐり捨てて我々は、この人生に立ち向かわねばならぬ。
もう、今井寿にしか実現不可能なノイジーなスタビライザー・ソロが展開される。
樋口“U-TA”豊のベースが、グルーヴを増していく。
そして「chapter 3 」。
あなた自身(yourself )はどんな人間だ?どんな生き方をする?
あなたが選んだのはどれ?
「1. 生き延びるために上につくタイプ
2. まぐれ当たり期待するタイプ 」
「CHECK UP」に模範解答はない…
「うまく切れ抜け撃ち破ればいいそこがお前のステキな場所だ 」ということだ。
CHECK UP
(作詞・作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)
chapter 1
How are you ? Lesson 1 : easy game 楽しい話をしよう
ここは戦場 味方も少ない 最前線傷も負っているし 弾切れ必至 敵は目前
