「あつし最高!!!「SEXUAL×××××!」演ってぇ~!」
「Baby,I want you.」「MY FUCKIN’ VALENTINE」でエレクトした観衆が、
櫻井敦司の向けたマイクスタンドに向かって叫ぶ。
そう、BUCK-TICKの元祖エロティック・ナンバー「SEXUAL×××××!」!
確かに聴きたい!
この願望は、翌年2001年の年末【THE DAY IN QUESTION】オープニングを待つことになる。
櫻井敦司は、意外とこういったリクエストを間に受けるのかも知れない。
「ああ、そうか、そういう曲も聴きたいんだ…」と。
真相は分からないが、この日の櫻井敦司は、見事なMCで返答している。
「練習してねぇ曲は出来ねぇ!
そのかわり、大好きな、この曲を聴いて下さい!」
「唄」だ。
元々は「叫び」というタイトルであったこのナンバー。
ライヴハウスでのオーデェンスの絶叫と相まって、迫力のパフォーマンスとなった。
今井寿のフライングVが重たいイントロを紡ぎ出す。
櫻井敦司が、「生きる」ことを初めて表現した同曲には、
特別なウネリを感じる。
深く閉ざされた“闇”の世界で、
ドアの向こう側にそれが運命 闇の真実が待っている
ドアの前で叫ぶそれが運命 闇の真実に帰るんだ
と“生命”の扉を切り開いた「唄」。
「逃げ出す事もできない 立ち止まる事も知らない
聞いてくれこの声 お前を愛しているのに」
そんなターニング・ポイントとなったBT一流のロックが魂を揺さぶる。
【OTHER PHANTOM TOUR】の本編ラストはこの「唄」であった。
【OTHER PHANTOM TOUR 2000年11月3日 赤坂BLITZ】
1 細胞具ドリー:ソラミミ:PHANTOM
2 ICONOCLASM
3 ヒロイン
4 CHECK UP
5 サファイア
6 GLAMOROUS
7 Death Wish
8 キラメキの中で...
9 M・A・D
10 女神
11 カイン
12 FLAME
13 RHAPSODY
14 Baby, I Wan't you.
15 MY FUCKIN’ VALENTINE
16 唄
唄
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)
どうして生きているのか この俺は
そうだ狂いだしたい 生きてる証が欲しい
神経は落ちてくばかりで 鼓動はずっとあばれ出しそうだ
