1999年11月26日に、BUCK-TICKはプロモ・ヴィデオ・クリップ集『DREAM BOX』を発売。
映像としてもクオリティーの高いマーキュリーのシングル集とも言える同作品には
「ヒロイン」「囁き」「月世界」「BRAN-NEW LOVER」「ミウ」
の5曲が収録されたが、
マーキュリー時代の2年間にBUCK-TICKというバンドが、
いかにレンジの広い作品を生み出していたかが、良く分るライナップだ。
しかしながら、諸事情もあり、2年の契約終了とともに、
BUCK-TICKは、マーキュリーからの移籍を決定。
次の新天地を探し求めることになる。
2000年に入り、3月にマーキュリー在籍時全曲集となるベスト盤『97BT99』発売。
オリジナル・アルバム未収録のMAXIシングルを始め、
各楽曲のリミックスがすべて網羅されることになる。
これは、在籍時のリリース・アルバム数が契約条件を満たしていなかった為とされるが、
MAXIシングルでのリリースが多かったマーキュリーの戦略を加味すると、
ファンにとっても妥当な発売であっただろう。
また、翌年の2001年12月には、更にベスト盤として『スーパー・バリュー』もリリースされる。
こちらは、本格的に契約条件達成の為の発売と言えるかもしれない。
7月に入り、 レコード会社をBMGファンハウスを移籍先に決定、
以後、現在に至る。
レコード会社を決定するとバンドは、
それまでの音楽とは無関係のシガラミのストレスを振り払うように、
再び、情熱を音楽に傾け、レコーディングに突入していく。
すでに、ベテラン・バンドとして充分なキャリアと、
根強いファンを持つBUCK-TICKは、独自の世界観の構築が完成された音楽ではなく、
今までとは心機一転“ロック”への傾倒を見せたように感じる。
また、それまで消極的であったマスコミへの露出も急激に増えた時期と重なる。
9月6日、ついにBMGファンハウス移籍第1弾シングル『GLAMOROUS』がリリースされる。
GLAMOROUS
(作詞:櫻井敦司 / 作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)
