自信一杯でプレイされたジャパニーズ・インダストリアルの傑作「ICONOCLASM 」の
次にパフォーマンスされたアルバム『SEXY STREAM LINER』を象徴する一曲
「MY FUCKIN' VALENTINE」もよりラウドな星野英彦のギターサウンドと
今井寿の“テルミン”のノイズ・アートの結晶ともいえるハードコアなパフォーマンスで、
ヴォーカルの掛け合いの見事にキマッテいた。
インダストリアル系と括れるバンド3つとこの夏に競演したことについて
今井寿は語る。
「まぁマリリン・マンソンもジルチもPIGももともと凄く好きなバンドだし、
やっぱり自分達が求めていたところが、偶然というば偶然、
この夏に集中して実現したということですね。
その意味ではバンドは違っても、気分的モードは同じだったんでやりやすかったですけど」
―――確かに急激というわけではなく、BUCK-TICKの音楽性もプログラミングやサンプラーを採り入れた方向性に徐々にシフトしてきますよね?
「比重的にも、徐々に増えてきてますね。
自分自身、もう抵抗は全くないというか、ライヴでA-DATを使うのも当たり前になってきたし。
ただ、ライヴの場合は、どの部分をA-DATで出して何をマニュアルでやるかの基準が難しいから、
なるべくバンドのライヴ感には気をつけているんですけど」
(『FOOL'S MATE』誌より)
【Energy Void 】Zepp OSAKAでのステージも櫻井敦司と今井寿の啓示する近未来に煽られて、
早くも温度が急上昇し沸点に達するようだ。
エレクトした櫻井敦司が、アジテートする今井寿のバックからファックする。
星野英彦のガットギターと樋口“U-TA”豊のドラマチックなベースフレーズが、
絶妙なアンサンブルを奏でる間奏も、激しくループする打ち込みサウンドを凌駕するレベルだ。
ヤガミトールの打ち込みとの壮絶なリズム・バトルもスリリングに、
ファックな現実社会を打ちのめすかのような“語感”の【ことば】が連鎖する。
『SWEET STRANGE LIVE』の時に再現された、緻密感よりも、
今回は、本当に“ライヴ”な「MY FUCKIN' VALENTINE」のパフォーマンスで、
ショーの時間制限があったせいかもしれないが、
非常に、“スピーディー”な展開である。
そう、現実社会って、こういうスピード感で進み、
気が付いた時は、後ろ髪を引くことになる。

『fm217-bt-3』
MY FUCKIN' VALENTINE
(作詞・作曲:今井寿 / 編曲:BUCK-TICK)
Believe It Future Rise Abobe Yourself
Believe It Future Rise Abobe Yourself
Believe It Future Rise Abobe Yourself
Believe It Future Rise Abobe Yourself
You are My Fuckin' Valentine
You are My Fuckin' Valentine
病める時代のヴァーチャル
つながる ケーブル
流れる パルス、ウイルス
走る 未来は リアル
スリル・キラーは シリアル
暴れる発情 マテリアル
極彩色 ハイ・テンション
汚物にまみれ スカトロの空
Hail Psycho Bitch Rise Abobe Yourself
情報操作 インフォメーション
盗聴、パクリ 電脳戦士
Hail Psycho Bitch Rise Abobe Yourself
You are My Fuckin' Valentine
You are My Fuckin' Valentine
イリーガル・パウダー・ニードル
ピュア・ケミカル
乱れる・ピルス・ウイルス
万物の霊長 気取る
高級なサル
くわえる射精 マテリアル
マゾヒスト ハートブレイカー
女王様たち そそる未来
Hail Psycho Bitch Rise Abobe Yourself
女装の紳士 バイブレーター
素敵な悪趣味 震える未来
Hail Psycho Bitch
You are My Fuckin' Valentine
