最も初期のBUCK-TICKインダストリアル・ロックで、
このPIGとのジョイント・ツアー【Energy Void 】では、迫力の重低音が鳴り響く中、
「ICONOCLASM 」が選曲されパフォーマンスされたことの意義は大きい。
アルバム『SEXY STREAM LINER』の代表曲や先鋭的なマーキュリー時代の
BUCK-TICK極上最新型ハードテクノと並べても、
この「ICONOCLASM」は全く引けを取らないばかりか、
原曲の良さとアヴァンギャルドな雰囲気は、当時のBUCK-TICKとしても
(そして恐らく今のBUCK-TICKサウンドでも!)“違和感”が皆無だ。
プレイされる毎に、その凄味を増していくBT楽曲は、
まるで、“生き物”のようであり、
今井寿や星野英彦のもともとの構成のクオリティの高さを証明するばかりか、
リズム隊の樋口“U-TA”豊とヤガミトールコンビのレベルアップにも、
“呼吸”しているかのように同調し、
更に、当時からは考えられないほど、音量が太くなった櫻井ヴォイスにも、
見事にマッチしてしまう。
PIGとの対バン形式の【Energy Void TOUR】では、洋楽系のプレスが多数取材していたが、
これぞ日本代表BTインダストリアルという感じでプレイされた。
夏のイベント【BEAUTIFUL MONSTERS TOUR】のマリリン・マンソンとのジョイントに対して、
プレスに「(他のバンド、とくにマリリンを)意識するか?」という質問に対しても、
櫻井敦司は訥々と
「いつも通り演るだけ…。」
と返していた。
恐らく、彼等BUCK-TICKは何者かと比較されることに興味はなく、
ただただ自己表現だけが、そのパッションとなっているのであろう。
静かながらも、長年演って来たことへの自信もうかがわせる返答である。
そしてこの【Energy Void TOUR】。
櫻井敦司は語る。
―――Zeppでのライヴはビシッビシッとタイトな感じで、違う意味で気合いが感じられました。
櫻井敦司
「最初っからペース配分とか考えずに進むんでもうイッたきりって感じでした」
―――今回のツアーは、何かテーマがあったんですか?
「聴かせるというか見せるというか、そういうのはわりと省いていきました。
男らしい感じのライヴで(笑)今思うと。
やっぱり1時間くらいのステージだし、ライヴハウスだし、
あまり中だるみしないでイキっ放しになればいいなと思いました」
(『FOOL'S MATE』誌より)
久々にロックの原点に立ち返り、アグレッシブな態度で臨んだ【Energy Void TOUR】。
そして、こういった初期楽曲の素晴らしいパフォーマンスこそが、
BUCK-TICKというバンドの奥深さをまざまざと我々に提示してくれる試金石である。

『o1036』
ICONOCLASM
(作詞・作曲:HISASHI / 編曲:BUCK-TICK)
Hurry up iconic from beyond the desire
Hurry up iconic from beyond the desire
One for the Money
Two for the X
Um ... Skip a three and four
Five for Japanese Babies
Iconoclasm Teaching of Angel
Clash and Clash
Iconolasm Teaching of Angel
Clash and Clash
One for the Money
Two for the X
Um ... Skip a three and four
Five for Japanese Babies
Iconoclasm Teaching of Angel
Clash and Clash
Iconolasm Teaching of Angel
Clash and Clash
Iconoclasm Teaching of Angel
Clash and Clash
Iconolasm Teaching of Angel
Clash and Clash
Hurry up iconic from beyond the desire
Hurry up iconic from beyond the desire
